余裕のあるうちに新たな施策を
公開日: 2015年2月10日
リスティング広告を運用し始めてしばらく経ち、波はあるが、ある程度効果も安定してきているという方もいらっしゃると思います。
もちろん、コンバージョン数は1件でも多いに越したことがないですし、1件あたりの獲得コストも低いに越したことがないので、安定していたとしても改善施策を繰り返していく方も多いと思いますが、あれこれと色々とやっても全然成果が上がらないという方からすると、すごくうらやましい状態ですよね。
現状、コンバージョン数も1件あたりの獲得コストも目標を達成しているというのであれば、特に手を加えていく必要もないと考え、日々、異常がないかどうかのチェックをしているだけという方もいらっしゃるかもしれませんが、そういうちょっとした余裕がある時にこそ、新たな施策を試していくもの良いかもしれません。
リスティング広告は、キーワードを選定したり、広告文を作ったり、そのほか色々とターゲティング設定をしたりと自分で何かをする事で成果が変わると同時に、競合他社の動きの影響も受けます。
なので、今まではうまくいっていたとしても、競合他社の施策によって、自社の広告のパフォーマンスが落ちてしまう可能性もあります。
その施策が当たるのか当たらないのかというのはやってみなければわからない部分も多いので、コンバージョンが効率良く獲得出来る”柱”を見つけるためにはトライアンドエラーを繰り返さなくてはいけませんが、自社の広告のパフォーマンスが落ちた後に色々と施策をしたのでは後手後手となってしまい、間に合わない可能性もありますよね。
そうしないために、「今少し余裕あるな」と思ったら、新たな施策を考えてテストをしてみると良いと思います。
“新たな施策”というと、例えば、今まで使った事のない広告表示オプションを使ってみるだとか、そういう事を考える方もいらっしゃるかもしれません。
それも間違いではありませんが、そういった小手先の施策は、現在行っている広告の効果をさらに上げるためのものであり、新しいコンバージョンの”柱”を見つけるというものではありません。
ここでの新たな施策とは、新しい切り口（ターゲット）を探し、そこに向けて有効な広告が打てるかどうか、今後伸ばしていけそうか、費用対効果が合うよう運用出来そうかを見極めることだと思います。
初めのうちは費用対効果が合わなくても、きちんと運用していけば費用対効果が合いそうだ、数も獲れそうだという切り口を見つけておけば、万が一、現在主力で稼働している切り口の効果が下がってしまった場合に、その部分で補完できるかもしれません。
そういったコンバージョンの柱となり得る切り口を出来るだけたくさん用意しておくと、より長く効果的なリスティング広告の運用が出来ると思います。
現状で特に成果として不満はなく、きちんと目標値を達成している、という状態で、変にいじるのは嫌だ/怖いと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、もし余裕があるならば、あとで泣きを見ないためにも、いろいろとテストしていきましょう。
株式会社アイエムシー 大塚雅智
