まずは目標コンバージョン数だけでも
リスティング広告を導入する際に、まずは目標値を決めている方が多いと思いますが、中には何も考えずに、リスティング広告を始めてしまう方もいらっしゃいますよね。
リスティング広告はキーワードを選び、そのキーワードに合わせた広告文を作り、広告のリンク先を設定し・・・、あとは必要に応じてターゲティングの設定をしておけばひとまず広告を出稿する事が出来ます。
何も考えずに出稿したとしても、広告が走り始めたら、成果としてコンバージョンが付いてくることもありますし、ただクリックされるだけで成果が上がらないなんてことになるケースもありますが、まず始めることは出来ますよね。
コンバージョンが全く獲得できないというケースは別だと思いますが、あらかじめ目標値を設定していないと、きちんとリスティング広告が運用出来ているのかどうか判断する事が出来なくなってしまいますし、その後改善をしていこうにも、どこを向いて改善をしていかなければいけないのか、方向を定めて運用する事が出来ないので、リスティング広告を導入する時には必ず”目標値”を設定しなくてはいけません。
この目標値について、リスティング広告では色々な数値やデータが出てくるので、細かな目標値を決めておかなければいけないのだろうか?と思ってしまう方もいらっしゃいますが、そこまで難しく考える必要も無く、まずは「目標コンバージョン数」だけを決めておけば良いと思います。
コンバージョン数とは、リスティング広告におけるゴールの数で、一般的にはECサイトであれば「購入完了ページ」など、通常のウェブサイトであれば「お問い合わせ完了ページ」などです。
もちろん、そういったわかりやすいゴールがないウェブサイトもありますので、必ずしも「購入完了ページ」や「お問い合わせ完了ページ」でなくても構いません。
ですが、コンバージョン自体計測が出来ないと改善する際や改善した後の効果測定が難しくなってしまいますので、どこかしらコンバージョンを計測できる部分を設定しておくことが大切です。
で、リスティング広告を導入する前には、この「目標コンバージョン数」だけは、まず決めてから運用をしたほうが良いと思います。
この目標コンバージョン数の決め方ですが、ただ単に「う~ん。10件くらいかな」なんて、なんとなく感覚で決めるのではなく、「コンバージョン1件あたりいくら広告費を使えるのか?」から考え、広告予算に対して、1件あたりいくら~で、大体の目標コンバージョン数を出します。
仮に広告予算が30万円で、1件あたりの獲得コスト1万円だとしたら、目標コンバージョン数は30件、という感じです。
これは、コンバージョン1件あたり「いくら広告費を使えるのか?」から、きちんと考えているので、クリアすれば赤字になる事はないと思いますし、抑え過ぎている金額でもないと思いますので、初期段階での目標値には良いかもしれません。
目標のコンバージョン数が決まってしまえば、あとは運用後の結果と照らし合わせて、その数値が下回っているのであれば、「なぜ達成できなかったのか」から考えて改善をしていく事が出来ますよね。
目標を立てて運用する事はすごく大切なことです。
「そういう細かい事はいいんだよ」と思ってリスティング広告を運用している方もいらっしゃるかもしれませんが、細かな目標を掲げるのではなく、まずは上記、目標コンバージョン数だけでも決めて運用を始めると、その後の効果も変わってくると思いますよ。
株式会社アイエムシー 大塚雅智