管理画面内で品質スコアを改善する方法
リスティング広告を運用していると、色々と改善をしていかなければいけない部分が出てきますよね。
コンバージョン数や1件あたりの獲得コストなど、成果の部分はより良い数値に改善をしていかなければいけませんが、それ以外にも様々な数値があり、それぞれに改善策があります。
その一つに、「品質スコア」もありますよね。
実際のクリック単価を決める際にも重要な指標の一つとなっており、この品質スコアが低すぎると、そもそも広告表示すら出来なくなってしまいますので、品質スコアが1とか2の場合には早急に改善をしていかなければいけないと思う方もいらっしゃると思います。
この品質スコアとは、キーワード毎にランク付けされるもので、キーワードと広告文と広告のリンク先ページとでの、それぞれの関連性の高さや品質の高さなどが考慮され、10段階で決まります。
具体的には
・推定クリック率
・広告との関連性
・リンク先ページの利便性
などで決まります。
ちなみに、Google広告のヘルプにも書いてありますが、「特定ユーザーの実際の検索キーワードやデバイスの種類、言語設定、場所、時間帯などのオークション時の要素は考慮されないことに注意が必要です」との事です。
この品質スコアを改善するときの具体的な方法は、やはり「キーワード選び」と「広告文のテスト」ではないかと思います。
キーワード選びとは、元々あまり関連性のないキーワードだったりウェブサイトに出てこないキーワードは、入札しても品質スコアも低く、効果もあまり期待できないので、そういったキーワードはそもそも入札をしない、という事です。
また、選定した複数のキーワードも、きちんと広告グループ分けをせずに、全部同じ広告グループに突っ込む、なんてやってしまうと、広告文との関連性が薄くなる可能性があるので、注意が必要です。
広告文のテストとは、魅力的な広告文を作り、クリック率を上げていくという方法です。
入札したキーワードを広告文中に入れたり、特長や競合他社との違いを明確にした広告文を複数作り、テストを行い、良い広告文を作っていきます。
クリック率は品質スコアに影響がありますので、クリック率を高めていく事が品質スコアの改善に繋がるため、「入札価格を上げて掲載順位を上げればクリック率が高くなる」と、広告文のテストなどせずに入札価格だけを操作し、クリック率を改善しようとする方もいらっしゃいますが、Google広告のヘルプには「広告の掲載順位がクリック率に及ぼす影響は除外する」とありますので、掲載順位を上げた事によるクリック率の上昇は、品質スコア改善に対しては何も意味がありません。
以上です。
広告のリンク先ページやそのウェブサイトの内容や作りなどを変える、などの方法もありますが、まずは管理画面内で出来る品質スコアの改善方法でした。
きちんとしたキーワード選定と、あとはひたすら広告文のテストをおこなっていけば、品質が低すぎて広告表示がされないという事態は避けられるのではないかと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智