広告文を”無期限でローテーション”設定している場合の注意
広告文は1つの広告グループ内で、クリック率の良いものを優先して表示させる方法もあれば、一定期間内、ローテーションで表示させ、その後最適化をするもの、または無期限でローテーションする設定など色々と選ぶ事が出来ます。
広告文の効果測定や最適化は非常に重要な施策の一つですので、定期的に効果を計測し、いろいろなパターンの広告文を試していくなどしている方も多いと思います。
その、広告文をテストするために、この広告文のローテーションの設定を”無期限”に設定している方も多いと思いますが、このローテーションの無期限設定について、定期的に意図を持ってやっているのであれば問題ないのかもしれませんが、そのまま何もテストもせずに放置しておくと、意外な機会損失を生む原因となる場合があります。
この広告文のローテーションで設定をしている場合、効果測定をしたときに「無期限でローテーションの設定なのに掲載率に差が出るのはなんでだろう?」と思った事はありませんか?
例えば2つの広告文を1つの広告グループ内で作り、「無期限でローテーション」と設定した場合、少しの差はしょうがないとしても、この2つの広告文のあいだに掲載率が倍以上もの差がついていると「ローテーションしてないじゃないか!」と思ってしまいますが、実はそうではないんです。
きちんとローテーションされているのに、片方の広告文の品質が悪いため、広告の掲載までに至らず、結果として掲載率が悪い、という事になっているのです。
この広告のローテーションというのは広告が掲載されるローテーションというより、厳密には「掲載機会が均等に与えられる」という事であって、必ずしも掲載されるとか、他の広告文と同じ条件で掲載されるというわけではありません。
品質の良くない広告文であったなら、掲載順位を決める広告ランクに悪い影響が出るため、1ページ目に出るはずの広告文が2ページ目以降になってしまうだとか、表示されなかっただとか・・・。
そういった状態になっているから、「無期限でローテーション」と設定しているにもかかわらず、掲載率が片方の広告文よりも低くなってしまう、という事になります。
そんな機会損失を生まないためには、広告文を「無期限でローテーション」に設定している場合には、きちんと効果測定→改善を定期的に行い、広告文の品質を高めていく事が重要です。
もし、定期的に広告文の見直しが出来ないようであれば、自動で広告文の最適化の設定をする事をお勧めします。
株式会社アイエムシー 大塚雅智