ランディングページは絶対に必要か？
公開日: 2015年3月31日
リスティング広告を運用する際に、「ランディングページを新しく作ったほうがいいですか？」というご質問をいただく事もあります。
このご質問については色々と意見は分かれると思いますが、私は、「作らなければいけないことはない」と考えています。
新しくランディングページを作るにしても、今あるウェブサイト内のコンテンツと同じようなものを作っては、新しく作る意味はそれほどありませんし、現在のウェブサイト内で、ランディングページの役割を果たすページがあるならば、新しくランディングページを作る必要はありません。
実際、リスティング広告の”成果”の部分で見てみても、新しいランディングページを広告のリンク先に指定したほうが成果が上がることもあれば、逆に現在のウェブサイト内のコンテンツへリンクさせたほうが良かった、なんて事もありますし、ウェブサイトのTopページを広告のリンク先ページにした場合が一番コンバージョン率が高くなったなんてこともあります。
なので、リスティング広告を導入するからといって、なんでもかんでもランディングページ！というのはちょっと違う気がします。
もちろん、ランディングページを作るメリットというのもあります。
例えば、ウェブサイト内に出稿するキーワード関連の専用ページやコンテンツがない場合など。
他の商品と同じように商品一覧がズラーッと並んでいるだけ、みたいなページしかない場合には、その商品専用のランディングページを作ったり、ウェブサイト内にその商品のコンテンツを入れていったりしなくてはいけません。
また、ランディングページにはある程度、更新性を持たせて、リスティング広告で伝えていく広告文などに合わせて、リンク先での伝えかたも変えていける、というランディングページであれば、そういったものも良いかもしれませんね。
別にこの場合、既存のウェブサイト上で、そういった事が出来るのであれば、ランディングページを新しく作ることに固執する必要もないかもしれません。
「他に目移りさせないために個別のランディングページが必要だ」という方もいらっしゃいますが、自社のウェブサイト内で目移りして、結果他の商品を購入していただけるなら、それでもいいと考える方もいらっしゃいますし、販売する商品のジャンルにもよるのかもしれませんが、ECサイトでは掲載商品点数が多いほうがよく売れるなんて事も聞きます。
どちらにしろ、ランディングページを作るということが大切なのではなく、目標を達成するためにどうするか？その目標を達成するための手段の一つが”ランディングページを作る”という事なのだと思います。
「新しくランディングページを作る」という事について、自社で作っているのであれば問題ないのかもしれませんが、外注する場合、少なからず費用も発生します。
ランディングページを作れば、今まで以上の成果が必ず生まれるというのであれば、費用を掛けて作ったほうが良いのかもしれませんが、そんな保証はどこにもありませんので、「ランディングページを作る」事を目的にしないで、「成果を出すためには」というところから考えていったほうが良いと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智
