施策はやらないより一度試してみる
リスティング広告を出稿するときには、まず誰がお客様になりうるユーザーなのかを検討し、そのユーザーが検索をしそうなキーワードを想像し入札をおこなっていくのだと思います。
「このキーワードは明らかにウチのお客様だな」と考え、そこからメインキーワードを抽出する一方、「このキーワードもお客様になるかも?」と、メインキーワード以外でも”お客様になる可能性があるならば”と色々とキーワードを考えて入札している方も多いですよね。
そして、いざ広告をスタートしてみると、”明らかにお客様になりそうなメインキーワード”からはあまりコンバージョンが発生せず、費用対効果もあまりよくなかったのに対し、メインキーワード以外のキーワードからはコンバージョンもコンスタントに発生し、結果として費用対効果が良かった、なんて経験をされた方もいらっしゃると思います。
リスティング広告を運用するとき、最初に、上記のような「誰がお客様で、どのような場面でどのようなキーワードで検索をするのか」と仮説を立てていきますが、この仮説が外れてしまう事はよくあります。
上記の例で言えば、メインキーワード以外のキーワードでコンバージョンが発生しているからまだいいですが、メインキーワードだけでリスティング広告を運用し、その結果がダメだった、という状態になってしまったらちょっと悲しいですよね。
初期段階で仮説を立てるときには、あまりデータや情報がない状態だと思いますので、仮設が外れてしまうのはあたり前と言えばあたり前です。
なので、主観的に物事を考えるだけではなく、色々な可能性を考え、どんなことでも一度試してみてテストを重ね、その結果を元に改善していく事がリスティング広告では非常に重要となってきます。
今回の例のようにキーワードだけではなく、ターゲティングの設定などでも同じような事が言えますよね。
「ウチのお客様はスマートフォンなんかで検索はしないよ」なんて考えていても、実際はスマートフォンユーザーからのほうがコンバージョン率や費用対効果が高いなんてこともありますし、「夜間に検索している人なんか、うちの商品なんて買ってもらえないよ」と考えていても、実際には夜間のほうがコンバージョンが発生した、なんてこともあります。
「ここは反応が無さそうだな」と考えていても、その逆の結果になることなんて、本当によくあることですので、まずは柔軟に可能性を考えて、可能性があるならばまずは何事も一度試してみると、今までとは違った結果を得ることが出来るはずです。
その結果から最初に立てた仮説を検証し、修正すべき点は修正し、再度仮説を立てていくと、よりお客様の事が見えてきますし、新たな切り口を試していくときにも非常に役に立つと思いますよ。
株式会社アイエムシー 大塚雅智