Yahoo!広告 広告文の新しい広告掲載基準について
以前もこのコラムで書かせていただきましたが、Yahoo!広告で、広告文の広告掲載基準が変更となり、その変更が2015年4月6日以降に入稿する広告文に対して適用されることになりました。
今回の新しい広告掲載基準の中の「広告の表現規制」について、この新しい掲載基準を知らないとやってしまうのではないかな?と思ったので改めて書かせていただきます。
今回、広告の表現規制について、変更になった点は以下のとおりです。
<変更点>
第9章 広告表現規制
<変更前>
20. 広告主サイトにおける訪問・行動履歴情報を利用する広告配信の表現クリエイティブ内に「○○サイトを訪れた方へ」など、広告配信対象者の広告主サイトへの訪問履歴を示唆する文言を盛り込んだ表現は掲載できません。
<変更後>
18.ターゲティング対象であると認識される表現
広告が表示されたユーザーが、ターゲティング対象であると認識する以下のような不快な表現はできません。
(1)「○○サイトを訪れた方へ」などの広告主サイトへの訪問履歴を示唆する表現
(2)「○歳の方へ」などのユーザーの年齢を対象年齢として含む表現
(3)「○キロの方へ」「髪の毛にお悩みの方へ」などのコンプレックスを抱えている人を対象とした表現
(4)「ローンの審査に通らない方向け」「多重債務で困っている方へ」などの多重債務者を対象とした表現
(5)その他ユーザーに不快感、嫌悪感を与える表現
以前より、「○○のサイトを訪問した方へ」というような、”訪問履歴を示唆する文言”を含んだ広告文は、元々NGだったわけですが、「ターゲティングの対象と感じる表現というのは、訪問履歴だけじゃないよね」、という意見が多数出たために、新たに、「年齢」、「コンプレックス」、「多重債務」について、特定の個人に向けた文言を含む広告文はNGという事になったようです。
具体的なNG例としては以下のようなものがあります。
・年齢
NG:「50代のあなたに」→OK「50歳からの」
・コンプレックス
NG:「体重80キロの方へ」→OK「体重増加でお困りの方向け」
・多重債務
NG:「カードの審査が通らないあなたへ」→OK「カードローンをお探しの方向け」
このように、”個人に向けた”と思われるような広告文がNGとなり、年代やコンプレックスにしても、対象者個人ではなく、”ある程度の範囲の中の人向け”であればOKという事のようですね。
多重債務については、広告文で使う業界はかなり限られてくると思いますが、年齢やコンプレックスなどは結構幅広い業界、商材で使われると思いますので、広告文を作成する際には少し注意が必要ですよね。
株式会社アイエムシー 大塚雅智