同じ平均掲載順位でもデバイスによって効果が変わる
リスティング広告では、デスクトップやノートPCで検索をしたときの検索結果画面に広告を表示する事が出来ますが、そのほかにもタブレットPCやスマートフォンで検索をしたときの検索結果画面にも広告を表示する事が出来ますよね。
以前Google広告、Yahoo!広告の大規模なキャンペーンのアップデートがおこなわれた際に、PC以外のデバイスにも、より簡単な設定で広告を出すことが出来るようになりました。
リスティング広告の管理画面では、そのデバイスごとの数値も確認する事が出来るので、「どのデバイスが効果的か?」などという判断もしていく事が出来ます。
このデバイスごとの数値を確認するとき、それぞれのデバイスの特長に合わせた数値の見方が必要になってくることもあります。
例えば、掲載順位。
以下、Yahoo!でPC、スマートフォン、タブレットとそれぞれのデバイスで検索をしたときの検索結果画面です。
これを見てみると、PCで検索をした場合、赤枠に入っている広告だけでも10件の広告が表示されています。
つまりサイドに表示されている一番下は、管理画面内の掲載順位だと10位という事になりますが、検索をした最初の画面に、一応広告が表示されています。
スマートフォンの場合、一番上に1位、2位と広告が表示されておりますが、その次はこのページの一番下に3、4、5と続いています。
タブレットだと、検索結果の上に1位、2位、3位まで広告が表示されていて、サイドには広告が表示されないため、4位5位はこのページの一番下、という事になります。
こうして見ると、PCの場合はサイドの上部に表示されている6位7位くらいでも目につきますが、スマートフォンやタブレットだと、全然広告が表示されないなんて事にもなります。
これを、効果測定した時の数字と当てはめて考えると、デバイスごとに数値を出した時の見方が変わってきますよね。
PCでは6位7位くらいでコンバージョンが獲れているが、タブレットでは全然コンバージョンが獲れていないなんて状態になっていた場合、単純にPCが良くてタブレットが悪いなんて、比較は出来ませんよね。
また同じようにクリック率なんかも条件が異なりますので、単純な比較は出来ません。
現在、リスティング広告の設定の仕様では、”PC・タブレット”と”スマートフォン”とでは、入札価格の調整率を使う事で異なる設定をする事が出来ますが、タブレット端末単体に対して、PCとは異なる設定というのは出来ません。
今後、それが出来るようになるのかはわかりませんが、効果測定をおこなう際にはデバイスごとに広告の表示のされ方に違いがあるという点を認識しておくと良いかもしれません。
株式会社アイエムシー 大塚雅智