まず始めてみる事も大事
ある会社で、リスティング広告用の新しいランディングページを自社で制作しました。
このランディングページを制作する時も、ただ思いつきで作ったわけではなく、今までの傾向やターゲット、競合他社の訴求点や自社の強みなど色々な角度から検証をし、打ち合わせを重ねて、やっと形になったランディングページです。
上役の方同席のもと、新しいランディングページの最終的な確認をおこなった時の事、その上役の方が「これで本当にいいのか?もう一度意見を出し合ってみろ」と言い出しました。
結局、そこからまたさらに話し合いを続け、そのランディングページは作ろうと決めてから半年経った今でも完成しないまま・・・。
というお話を以前お聞きした事があります。
この話を聞いて、正直、もったいないなぁと感じました。
リスティング広告の運用でもそうですが、最初の段階で予測の数値を出したりする事は出来ますが、実際に運用を始めてみると、予測どおりにいかない事が多いですよね。
どんなに緻密に計算をしてみたり、計画表を作ってみたりと、したところで、ほとんどの場合、良い意味でも悪い意味でも最初に予測した数値は外れます。
ですが、リスティング広告はその予測が外れてしまった場合でも、その結果を元にすぐ軌道修正していく事が出来ますし、完全に軌道が修正されない場合でも、改善の方向性は明確に見えてきますよね。
なので、最初の段階でアレコレと考えてスタートが遅れてしまうのであれば、ある程度見切り発車しちゃってもいいんじゃないかな、と考えています。
もちろん「初期段階で手を抜け!」と言っているわけではありません。
無駄のないクリックが集まるよう、きちんと設定すべき設定はしてから始めなければいけないのですが、始める前から、アレコレ考えて無駄な時間を使ってしまうのは事業のスピードを遅らせてしまう原因にもなってしまいます。
リスティング広告は”広告費”というお金がかかることですので、慎重になる事は非常に大切ですが、リスティング広告を改善していくスピードや事業の成長のスピードを遅らせる事も大きな損失に繋がりますよね。
最初のランディングページの例で言えば、ランディングページの改善点なんて、細かな事を言い出したらキリがないと言いますか、「こうしたほうがいい」、「ああしたほうがいい」なんて、言おうと思えばいくらでも言えますよね。
「100%完璧なランディングページが出来た!」なんて思っていても、100%完璧なランディングページだと思っているのは自分たちだけで、”ターゲットユーザーにとっては全然響かなかった”なんてことはいくらでもありますし、そもそも、「完璧な」という結果はターゲットに見てもらって初めてわかる事で、出稿していない段階で100%のランディングページを作ろうなんてことは無理なんじゃないかなぁと思います。
なので、ある程度のランディングページを作った上でリスティング広告に出稿し、その結果を見ながら改善をしていくという方法のほうが、結果的に効率よく運用できるのではないかと思います。
慎重になる事もすごく大切なことですが、出稿してみて得られる情報はたくさんありますので、最初から100%を目指すのでなく、「運用しながら100%を目指す」としたほうがより着実に進めていけるのではないかと思いますよ。
株式会社アイエムシー 大塚雅智