クリック率が”200%”になってしまう現象の原因
リスティング広告では様々な数値を指標として確認する事が出来ますよね。
その指標の意味を一つ一つ理解していく事はリスティング広告の改善をおこなっていくための第一歩とも言えますが、ごく稀に、指標の意味を理解しているために、”理解できない数値”が出てくることがありますよね。
例えば、クリック率が「200%」になってしまう事だとか。
クリック率とは、広告が表示された回数に対してクリックされた数の割合の事で、100回広告が表示され、そのうち10回クリックされたら10%という事になります。
通常、広告が表示されなければクリックされないため、この「クリック率」という指標を理解している場合、そのクリック率が100%を超えるという事は少々理解に苦しみますよね。
「広告の表示回数よりもクリック数が多くなるなんて不正クリックだ!」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、Google広告ヘルプには、このような現象の原因について以下のように記載があります。
「キーワードや広告のクリック数が表示回数より多い」場合には以下のような原因が考えられます。
・期間を[今日]に設定してレポートを表示している。1日の中で、表示回数とクリック数は異なるタイミングで更新されるので、互いのデータを比較したとき矛盾が生じる可能性があります。
・商品を「比較検討」しているユーザーが複数の広告をクリックした。通常、検索結果ページはブラウザにキャッシュされるので、同じページを複数回表示してもGoogleに記録されません。そのため、表示回数よりクリック数が多くなる場合があります。
・ユーザーが広告内の複数のリンクをクリックした。1つの広告表示につき3回目以降のクリックは課金されません。それらの無効なクリックはデータから除外されます。
1つ目は、実際に広告の表示とクリックが発生し、その数字(広告の表示回数とクリック数)が管理画面内に反映されるタイミングが、広告の表示回数とクリック数とでは違うため、その当日のデータに関してはタイミングによって表示回数よりもクリック数のほうが多くなる事があるとの事です。
これが原因というのであれば、前日以前のデータであればクリック率が100%を超えることはないという事になります。
2つ目は、他のページと比較検討をして複数回自社の広告をクリックした場合、検索結果ページは複数回表示されても、広告表示回数にカウントされないのに対し、広告のクリック数はカウントされるので、広告の表示回数がクリック数を超えることがあるという事です。
「戻るボタン」で検索結果画面に戻った時は、広告の表示回数としてカウントされないため、そのような操作をおこなって複数回クリックされた場合には広告の表示回数よりもクリック数が多くなるという事です。
3つ目は、ユーザーが広告内の1回の広告表示に対して複数回クリックをした場合に、広告表示に対して複数回のクリックが計測されるため、広告表示回数よりもクリック数が多くなることがあるという事になります。
この場合、3回目以降のクリックは無効なクリックとしてデータから除外されるとの事です。
以上です。
クリック率が150%とか200%とかになることは、長くリスティング広告を運用していれば、よくあることですので、そのような数値が出てきても、あまり慌てず、深く考え過ぎなくてもいいみたいですよ。
株式会社アイエムシー 大塚雅智
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