情報商材をリスティング広告で出稿する際の注意点
ごく稀に、「情報商材をリスティング広告で出稿したい」というご相談をいただくことがあります。
リスティング広告を出稿する時には、Yahoo!広告、Google広告、それぞれの広告掲載ガイドラインに沿ったものでなければ出稿する事が出来ませんが、情報商材は、その商材の性質上、通常の商品やサービス、商材と比べても審査が厳しく、きちんと掲載ガイドラインに合わせたものでなければ、当然広告を出す事が出来ません。
Yhaoo!プロモーション広告では、情報商材について通常の掲載ガイドラインと合わせて個別のガイドラインが存在します。
27. 能力開発関連商材、情報商材(広く書店で販売されている一般書籍等を除く)
能力開発関連商材、情報商材(広く書店で販売されている一般書籍等を除く)に関する広告については、下記の掲載基準をリンク先のサイトにて満たす必要があります。
(1)科学的な根拠データ等を示し、一般的に効果が検証されたものであるとしていること
(2)利用者が冷静な判断をできるよう、客観的なデータを適切に盛り込んでいること
(3)目的を達成するために必要となる費用総額の表示があること
Yahoo!広告の場合には、上記の条件を満たすものであれば、情報商材でも広告を出すことは可能のようです。
このように書くと簡単そうに見えますが、特に(1)、(2)をクリアするのは、個人的には結構大変なんじゃないかと思います。
Google広告には、Yahoo!広告のように、情報商材について個別の掲載ガイドラインはありませんが、やはり審査は厳しいようです。
昨年の記事ですが、Google広告公式ブログに情報商材の審査についてもポイントが掲載されております。
現在は掲載ポリシー(掲載ガイドライン)が改正されており、下記情報は2014年7月時点のものと前置きがありますが、以下のポイントに重点を置いて審査しているとの事。
1. 情報商材のクオリティ
宣伝されている情報商材に、購入するユーザーが不利益を被らないクオリティがあるかを審査しています。
商材作成者がインターネット上以外の場所でも情報提供や指導を現在行っているかを基準にしています。
2. 情報商材のオリジナリティ
複数の広告主が同じ情報商材を宣伝すると、広告の多様性が失われます。ですので、オリジナリティの観点からも審査を行っています。
広告主と情報商材作成者が同じであることを基準にしています。
3. 広告の表現
広告を閲覧するユーザーの誤解を招く表現がないかを審査しています。
特定の効果を保証するかのような表現、効果が永久であるかのような表現、効果を誇張するような体験談の掲載がないかを確認しています。
4. サイトのビジネスモデル
無料で提供される情報商材しかサイトにない場合、そのサイトのビジネスモデルについて、閲覧しているユーザが懸念を示す場合があります。
無料で提供している情報商材がある場合、同時に有料サービスに関する情報も掲載することで、サイトのビジネスモデルが明確になっているかを基準にしています。
情報商材のクオリティ、オリジナリティ、広告の表現、サイトのビジネスモデルを重点的に見て審査をしているとの事。
広告の表現やサイトのビジネスモデルについては、情報商材に限らず、Google広告の掲載ガイドラインで決められているもので、情報商材の場合は特に厳しく見られるのかもしれませんね。
一応、上記のとおり条件を満たすものであれば情報商材であってもリスティング広告に出稿する事は可能のようですが、やはり実際に扱ってみると審査が厳しかったりすることも多いので、もしNGになった場合にも、自分ですぐに修正できる、というような態勢を作っておくのも大事なことなのかもしれませんね。
株式会社アイエムシー 大塚雅智