以前よりも効果が下がってきた時の具体的な改善ポイントの見つけ方
リスティング広告の効果というのは、上がるときもあれば下がるときもありますよね。
毎月何かしら改善をしていく際に、仮説が外れていたため、前月よりも効果が下がってしまった、とか、数年前からリスティング広告を活用しているが、リスティング広告導入当時と比べると効果が下がっている、とか。
パフォーマンスが上がったり下がったりすることはある意味、しょうがない事ですので、その結果に一喜一憂するのではなく、下がってしまったら、まずは以前の水準まで戻すという気持ちでの施策が必要となってきます。
その時の具体的な改善ポイントを探す一番手っ取り早い方法は、「調子が良かったときと数値を比較してみること」です。
パフォーマンスが落ちているので、コンバージョン数だったり1件あたりの獲得コスト、コンバージョン率など成果の部分の指標が悪くなっているのはあたり前ですが、それがどのような因果関係で発生してしまったのか、現在の数値と過去の数値を比較し、検証していく必要があります。
例えば、以前と比べて掲載順位が落ちているのであれば品質スコアの見直しや競合調査をしなおすことで改善点を見つけることが出来るかもしれませんし、クリック数に変化があるなら、その変化の原因は何なのか?、また、クリックの”内訳”は正常かどうかなど、いろいろと見ていくと改善策が見えてくることもあります。
自社のアカウントで積み重ねてきたデータは(自社のアカウントでしか通用しませんが)、ある意味”財産”ですので、それを有効活用しない手はありませんよね。
他には、もういっそのこと、その「調子の良かったときの状態に戻す」というのも一つの手なのかもしれません。
広告の配信設定、キーワードの入札価格、デバイスの入札調整率、入札キーワード、広告文、広告のリンク先など、その調子の良かった時の設定の状態に戻し、パフォーマンスも元に戻るのか試してみるというのも方法の一つです。
それをするためには、過去の設定のデータなどを取っておく必要がありますが、変更履歴を確認すればある程度、元に戻していく事は出来ますよね。
もちろん、競合他社の状況やターゲットユーザーの状況など、当時と変わってしまっている部分もあると思いますので、100%効果が戻るとは言い切れませんが、色々とごちゃごちゃ施策をしていったものをリセットするため、と思えば、そういった方法もアリなのではないかと思います。
以前よりもパフォーマンスが落ちてしまったという方は、「調子が良かった時のデータを見比べる」、「いっそのこと元の設定に戻す」など、一度検討してみてはいかがでしょうか?
株式会社アイエムシー 大塚雅智