リスティング広告からの流入で直帰率が高い時には広告文も見直してみる
リスティング広告を運用する際にアクセス解析の数値を確認しながら運用されている方も多いと思います。
獲得したターゲットユーザーがウェブサイト内でどのような動きをするのかを確認する事が出来るので、そのデータはリスティング広告の最適化をする上で活かしていく事が出来ます。
アクセス解析では見るべき部分が多数ありますが、リスティング広告を運用されている方にとって、”直帰率”は気になるところだと思います。
せっかくお金を出してユーザーを獲得しているのに、そのユーザーが直帰してしまったと思ったら、ちょっと悲しい気分になりますし、広告のリンク先ページの構造にもよりますが、直帰率が70%、80%とかだと、ショックを隠しきれない方もいらっしゃいますよね。
この直帰率を改善していこうと思ったときに、どうしても広告のリンク先ページのコンテンツやウェブサイトの構造に問題がある、と思って改善をしようとしてしまう方も多いかもしれませんが、リスティング広告に問題があるケースもあります。
そもそもウェブサイトの直帰が起こる原因として、”ターゲットユーザーが探している情報ではなかった”という事が一つと、もう一つ、”そもそもターゲットユーザーからの来訪ではなかった”というものがあります。
つまり、リスティング広告できちんとターゲティングされていなかったがために、ターゲットではないユーザーが見に来ていた、その結果、どんなに良い広告のリンク先ページを用意していようとも、元々ターゲットではないユーザーですからね、直帰してしまうのもあたり前と言えばあたり前です。
でも、「きちんとキーワードの選定もしっかりやっているし、除外キーワードの設定だって、地域ターゲティングだってやっているから、リスティング広告は問題ないよ」と思われる方もいらっしゃると思います。
そういった方は、一度「広告文」も見直してみると良いかもしれません。
例えば、何かしらのマンツーマン講座を開催している広告主の方がいたとします。
販売する商材は、講師と受講生が1対1で授業をおこなうマンツーマン形式の講座で、入札キーワードに「○○ 講座」とか「○○ セミナー」など、メインとなるキーワードを完全一致で入札し、以下のような広告文を設定しました。
タイトル:○○で独立開業を目指すなら
広告文:1日講座からプロ向けまで各種講座あり ○○を短期で取得!30,000円~
「○○ 講座」とか「○○ セミナー」とかで検索をするユーザーは、もちろん”○○”という資格を取得するという目的のために検索をおこなうのだと思いますが、人によって、マンツーマンの個人指導が良いという方もいれば、大勢がいっぺんに授業を受けるセミナーのような形式を望んでいる方もいらっしゃいます。
この広告文では、その事が書かれていないため、セミナーを望んでいるユーザーからすると、広告をクリックした後に出てくるページに”個人指導で!”とか”マンツーマンで!”と書いてあると、「ああ、自分が探しているものではなかった」と感じ、直帰する確率が高まりますよね。
こういった直帰を防ぐために、広告文できちんと”個人指導”とか”マンツーマン”だという事を伝え、イメージを持ってもらってクリックしてもらった方が良いですよね。
もちろん、本気で資格を取得するのであれば個人指導やマンツーマンのほうが良さそうな気がしますので、セミナー形式を望んでいるユーザーの気持ちをリンク先ページで覆すという事も手の一つなのかもしれません。
ですが、そうであったとしても、広告をクリックさせた後に、一か八か勝負するよりは広告文である程度個人指導の講座であると伝えておいたほうが良いかもしれません。
今回の例は特殊な例ではなく、似たようなことは様々な業種・業界の広告文で多数見ることが出来ます。
自分の売っている商材やサービスは何なのか?、ターゲットは誰なのか?ということはリスティング広告を始める上で基本中の基本になる部分ですが、ここを本当に忘れずに広告文も作っていく事が非常に大切なのだと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智