ユニークコンバージョン数と総コンバージョン数を使い分ける
リスティング広告の大切な指標の一つに「コンバージョン」というものがありますよね。
通常、検索をして広告をクリックしたユーザーが、例えば、”商品の購入完了”であったり”お申し込み完了”など、広告の成果としてのアクションを起こした時に、カウントされるのが「コンバージョン」です。
Yahoo!広告では「ユニークコンバージョン数」と「総コンバージョン数」があり、Google広告では「コンバージョンに至ったクリック」と「コンバージョン」と種類が分かれていて、効果測定をする意味やリスティング広告を出稿し販売しているビジネスによって使い分けをする必要があります。
このそれぞれのコンバージョンの意味は以下のとおりです。
Yahoo!広告の「ユニークコンバージョン数」と、Google広告「コンバージョンに至ったクリック」は同じ意味で、1回の広告クリックに対してコンバージョン計測期間内に複数コンバージョンが発生した時でも、数としては「1回」として計測されるものです。
Yahoo!広告の「総コンバージョン数」と、Google広告の「コンバージョン」は同じ意味で、1回の広告クリックに対してコンバージョン計測期間内に2回コンバージョンページを訪れた場合などは、「2回」と計測されます。
「複数コンバージョンが計測されるなんてありえない」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、例えば、”購入完了”以外にも、”お問い合わせ完了”、”メルマガ登録完了”など、複数のページに同じコンバージョンタグを設置している場合に、1回の広告クリックで購入完了とメルマガ登録をしたユーザーがいたとしたら、ユニークコンバージョン数では「1」、総コンバージョン数では「2」と計測されます。
このように、ウェブサイトの構造やコンバージョン計測の構造、効果測定の目的などによって、ユニークコンバージョン数と総コンバージョン数の計測を分けて考えていく必要があります。
例として、コンバージョンを設置しているページに、何度もユーザーが訪問する可能性がある場合(送信完了ページに自体に、動画など何か特典を用意している場合など)に、総コンバージョン数で計測していると、1人のユーザーに対して複数コンバージョンが計測される可能性がありますので、そういうコンバージョン計測の場合には、「ユニークコンバージョン数」で効果測定をしていかなくてはいけません。
「じゃあ、目的(コンバージョンページ)が1つだったら、元からユニークコンバージョンだけ計測しておけばいいの?」という話になるかもしれませんが、例えば通販サイトの場合、コンバージョンの計測期間を30日に設定していたならば、その30日間で再度購入するという事も十分考えられます。
もちろん1人のユーザーが購入しているという事には変わりはありませんので、ユニークコンバージョンで1人の顧客としての顧客単価を見ていく事もありますが、1回の購入単価を確認するときなどには、総コンバージョンで見ていったほうがわかりやすいですよね。
このように、同じコンバージョンの計測でもユニークコンバージョン数と総コンバージョン数は意味も使い方も違いますので、自社の販売する商品やサービスなどに合わせて、適切なコンバージョン計測をしていく事が大切だと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智