キャンペーン内で特定の広告グループだけスマートフォンに広告配信をするときの注意
現在、Yahoo!広告、Google広告共に、同じキャンペーン内でPC、タブレット端末、スマートフォンと、異なるデバイスへの広告配信を同時に設定する事が出来ます。
PCユーザー専用のキャンペーンやスマートフォンユーザー専用のキャンペーンを作らなくても済むので、楽と言えば楽ですよね。
同一キャンペーン内であっても、広告文はPC、スマートフォンそれぞれ別のものを配信する事が出来ますし、入札価格の調整率などを使って、それぞれにコントロールする事も出来ますが、ただ、「キャンペーンのスマートフォンをオフにした状態(入札調整率-100%)にした状態で、広告グループに個別の入札調整率を設定するという場合には注意が必要です。
Yahoo!広告でも、Google広告でも、キャンペーンと広告グループ、それぞれにスマートフォンへの入札調整率を設定する事が出来、両方で別々の値を設定した場合には広告グループの入札調整率が適用されるようになっています。
例えば、1つのキャンペーンの中に複数の広告グループを設定しているときに、その”キャンペーンの設定”で「スマートフォンの入札調整率」を「-50%」に設定し、ある広告グループの入札調整率を「+50%」に設定したとすると、その広告グループ内のキーワードは、広告グループの入札調整率である「+50%」が適用されます。
ですが、同じように広告グループの入札調整率を「+50%」に設定したとしても、キャンペーンの入札調整率を「-100%」、つまりスマートフォンへの広告配信を停止している状態の場合には、広告グループ単位で入札調整率を「+50%」とかに設定しても、広告配信されません。
Yahoo!広告では、広告グループの設定画面内の入札調整率のところで、「広告グループの入札調整率を適用」なんて書いてあるので、キャンペーンの入札調整率が「-100%」でも広告グループで設定した入札調整率が適用されるような気持ちになりますが、キャンペーンでの入札調整率を「-100%」にしていた場合には、広告グループの入札調整率を何%に設定しようが、スマートフォンへの広告配信はされません。
これはYahoo!広告もGoogle広告も同じです。
「じゃあ、-99%にすればいいか!」と思っても、入札調整率は-90%までしか設定する事が出来ませんので、キャンペーンの中の広告グループ一つだけにスマートフォンへの広告配信がしたいという場合には、キャンペーンの入札調整率を「-90%」に設定した上で、広告グループの入札調整率を、「+50%」など好きなように設定すれば、その広告グループだけは、広告グループで設定した入札調整率が適用されます。
もちろん、そのキャンペーンに入っている他の広告グループも、キャンペーンの入札調整率である-90%が適用されているため、スマートフォンへの広告配信が完全にゼロになるわけではなく”限りなく抑えられる”という程度で、広告配信される可能性もあります。
特定の広告グループだけをスマートフォンに広告配信したい場合には、上記の方法でも良いと思いますが、「確実にスマートフォンへの広告配信を分けたい!」というのであれば、面倒でも新しくキャンペーンを作り、そちらに設定したほうが確実だと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智