広告がクリックされない時の原因と解決策
リスティング広告を導入し、いざ集客しよう!と思っていても、予想と違う結果が出ることはよくありますよね。
特にリスティング広告導入時に多いのが、”そもそもクリックされない”という問題。
もちろん、やたらとクリックされればいいわけではありませんが、クリックされなければ何も始まりませんし、意味がありませんので、そのような状態になってしまっているのであれば早急に解決しなくてはいけません。
“クリックされない”という問題について、原因としては以下のようなことが考えられます。
・1日の予算の設定額が低すぎる
・入札価格が低すぎる
・キーワードの検索ボリュームが少ない
・キーワードのマッチタイプ
・広告の品質が良くない
「最初はテストで限られた予算でスタートするから」と、キャンペーンの1日の予算を低く設定してしまうと、広告の表示回数が抑えられ、結果としてクリックされないという事があります。
いくらテストだといっても、条件が厳しすぎては意味がありませんので、1日の予算はある程度余裕を持って設定するようにしましょう。
この1日の予算の設定について、もし”テストで”というのであれば、「月の1万円」というように「月」にこだわるのではなく、「予算制限なしで、まずは1万円使いきる」というようにやったほうが、制限がかからないので、より有益なテストをおこなえると思います。
「入札価格が低すぎる」場合も広告の表示回数が抑えられるので、結果としてクリックされない場合があります。
“First page Bid”の入札価格などを参考にしながら設定していくと良いと思います。
「キーワードの検索ボリュームが少ない」場合も広告が表示されません。
競合他社が少ないキーワードを狙って・・・と考える方もいらっしゃると思いますが、普段あまり検索されないキーワードについては入札していても、キーワードのステータスのところに「検索ボリュームが少ない」と表示され、その表示が出ているキーワードは、仮にユーザーが検索したとしても広告は表示されません。
今後、そのキーワードで検索が増えてくれば広告が表示されるようになりますが、そういうキーワードでないのであれば、他のキーワードを入札する必要があります。
「キーワードのマッチタイプ」でもクリックがされないケースもあります。
キーワードのマッチタイプは、部分一致、フレーズ一致、完全一致などがあり、それぞれターゲットユーザーに合わせて設定をしていく必要がありますが、”完全一致”にしていれば、当然、広告の表示回数も少なくなりますので、結果としてクリックされないという事態になる事もあります。
部分一致にすれば、”入札しているキーワードそのもの”で検索されなくても、部分的に一致している場合や関連性が極めて高いキーワードなどにも広告が表示されますので、完全一致以外でキーワードを入札してみてもよいかもしれません。
ただし、最初に書いたように、「なんでもかんでもクリックされればいい」というわけではありません。
部分一致に変更したら、少なからずターゲットではないユーザーの検索に対しても広告を表示させることにもなりますので、特定のキーワードが含まれている時には広告を表示させないようにする、「除外キーワードの設定」を活用したり、広告文できちんと提供しているサービスや販売している商品がわかるようにしておく、などの対策も合わせて必要となってきます。
「広告の品質が良くない」場合にも広告が表示されず、クリックもされないという事に繋がります。
キーワードごとに10段階の”品質スコア”が決められており、その品質スコアが低すぎると、広告が表示されません。
例えば、品質スコアが「1」とか「2」の場合には、明らかに広告文や広告のリンク先ページに問題があると考えても良いので、きちんとキーワード、広告文、広告のリンク先ページと、それぞれ整合性を高めていくよう設定する必要があります。
また、品質スコアは広告の掲載順位にも関係するため、高くしておくことで掲載順位が上がる→クリックされる、という事も考えられますよね。
以上です。
何度も書きますが、ただ単にクリックされればいいわけではありませんので、いくらクリック数が少ない/されないとしても、きちんと「ターゲットユーザーにクリックされるためには」という点だけは忘れないようにしなくてはいけません。
株式会社アイエムシー 大塚雅智