リスティング広告の特長とそれに合わせた運用方法をもう1度考えよう
公開日: 2015年6月23日
このコラムは、これからリスティング広告を始めよう、という方よりも今現在、リスティング広告を運用されているという方が多いと思います。
リスティング広告の運用歴は、数年運用されている方もいらっしゃれば、まだはじめて数ヵ月という方もいらっしゃると思いますが、特に運用歴が長くなるほど、基本的なことを忘れてしまいがちになります。
「自分は大丈夫だよ」と思っていても、気が付いたらリスティング広告の管理画面の数値ばかりを追って改善していたり、伝える内容が年月を重ねるごとに変わっていってしまったりすることもありますので、定期的に見直しをすることは非常に重要です。
もちろん管理画面の数値ばかりを追って運用することが悪いわけではありませんが、「何のために」、「何を達成するために」という事が抜けてしまって、いつの間にか進むべき方向が変わってしまうという事もありますので注意しなくてはいけません。
というわけで、今日はそんなリスティング広告の特長を今一度思い出し、自社のアカウントが本当に正しい方向へ向かっているのか、リスティング広告の特長を活かし、最大限活用出来ているのかを確認していきたいと思います。
リスティング広告の特長は様々ありますが、代表的なものとして以下のようなものがあります。
・検索結果の上部に広告を表示させることが出来る
・検索するキーワードに合わせて広告が表示される
・広告文は広告グループごとに設定することが出来る
・すべての結果が数値として確認することが出来る
「検索結果の上部に広告を表示させることが出来る」は基本中の基本のようなリスティング広告の特長ですよね。
もちろん、全てにおいて上位掲載出来るわけではなく、入札価格を抑え目に設定している場合などは、下位に掲載される事になるのですが、掲載順位でコンバージョン率が変わる事はよくあるので、今まで上位、一番上に掲載させた事がないという方は一度試してみる価値はあると思います。
「検索するキーワードに合わせて広告が表示される」というのは、以前もこのメルマガでも書いたようにターゲットをきちんと見据えたキーワード戦略を考えようという事です。
ただ”関連するキーワードだからこのキーワードで広告を出す”というのようにキーワード選定するのではなく、ターゲットとして狙っているユーザーはどんな人物で、どんな状況になった時に、どんなキーワードで検索をするのか、というように考えていくことが、成果を上げるポイントとなります。
「広告文は広告グループごとに設定することが出来る」というのも、先ほどのターゲットという考え方と同じように、広告グループごと、キーワードごとに広告文を設定することが可能ですので、そのキーワードで検索をするユーザーにだけ響くような広告文を作ることでより良い反応を得ることが出来ます。
長く運用をしていると「広告文を変えたくらいで成果なんか変わらないよ」という方もいらっしゃいますが、広告文だけでも成果を変えることは十分可能ですし、仮にですが、CVRが0.1%しか変わらなかったとしても広告文を変えただけで0.1%ですからね、そういった小さいことの積み重ねが大切だと思います。
そして最後の「すべての結果が数値として確認することが出来る」というものリスティング広告の特長ですよね。
これが最大の特長ではないかと思いますが、広告の掲載結果から効果に至るまで、また、アクセス解析の数値も入れると、本当に膨大なデータになりますよね。
全ての数値を確認しなくてはいけないという事はありませんが、アカウントの改善をするにあたっての目的や仮説に合わせて様々な数値を確認していくと、より精度の高い改善をしていく事が出来ます。
以上です。
長い事リスティング広告を運用していると基本的な部分を忘れてしまう方もいらっしゃいます。
「初心忘れるべからず」。
リスティング広告の特長を改めて確認し、その特長を改善に役立てていくよう心掛けたいですよね。
株式会社アイエムシー 大塚雅智
