リスティング広告 広告が表示されない時の原因と対処法
公開日: 2012年6月13日 ／更新日: 2015年8月17日
リスティング広告を運用している時の問題として「広告が表示されなくなった」という事があります。
まだ広告費の残高は残っているのに広告が突然表示されなくなってしまうと機会損失にもなりますので、なるべくなら避けたいですよね。
まず広告が表示されない時の原因として一番多いのが、「一日の予算の設定」です。
Yahoo!リスティングもGoogle広告もキャンペーンレベルで一日の予算を設定する事が出来ます。その一日の予算の設定が登録してあるキーワードの過去の実績から見て低い場合、自動的に広告表示が間引かれてしまいます。
間引かれないようにする設定もありますが、その場合一日の予算に達してしまったら広告費の残高が残っていたとしてもその日は広告がストップしてしまいます。
この場合の解決方法は、一日の予算の金額を上げる事です。そうすればじきに広告の表示が再開されます。ただ、1日の予算を月間（30日）などで割って設定している場合、急激に引き上げるわけにもいきませんのでその場合は登録してあるキーワードの上限クリック単価を下げたり、時間配信や地域配信などと組み合わせて設定していきます。
Google広告の場合は一日の予算の推奨額など確認する事が出来るので、それを目安にするのも良いと思います。
他には「キーワードの品質スコアが低くなった」場合にも広告は表示されなくなります。品質スコアが低くなると今まで入札していた上限クリック単価では広告表示されなくなる可能性がありますので、そういった場合は上限クリック単価を引き上げることで、再度広告が表示されるようになります。
ただそれだけでは余計な広告費が増えてしまうだけですので、少し長い目で品質スコアの改善も行っていかなければいけません。
品質スコアは過去のクリック率やキーワードと広告文の関連性、キーワードとリンク先との関連性など複合的な要素で決まるため、改善をする場合は別の新たな広告グループにキーワードを設定し広告文のA/Bテストとクリック率を上げていく施策を繰り返しおこなっていく事が重要です。
その他には「広告文が不承認になってしまう」場合も広告が表示されなくなります。
広告文や、リンク先にガイドライン違反があった場合は最初から掲載されない場合もありますが、最初に承認された広告文でもあとから不承認となる事もあります。
この場合の対処法は、広告文の修正を行う、もしくはリンク先の記述を変えれば承認されます。
上記以外でも広告が表示されない原因はありますが、今回は良くあるケースを書かせていただきました。
広告が表示されない時の原因がわかれば解決することはできますが、予算にかかわる部分、一日の予算設定や上限クリック単価の設定などは変更することで他の数値にも影響が出てくる恐れがあります。
そういった事も含めて、短期的な問題解決と長期的な安定した広告表示をしていけるのがベストだと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智
