広告グループは適切に分ける

カテゴリー: アカウントの設定, 品質スコア タグ: , , パーマリンク

リスティング広告を運用している方であれば、特に疑問に思う事もないのかもしれませんが、リスティング広告を初めて導入する方にとって、アカウントの構造は少し難しく感じる方も多いようですね。

リスティング広告をより効果的に運用するためには、キャンペーン、広告グループなどの
アカウントの構造やそれぞれの役割をきちんと把握しておかなければいけません。

キャンペーンの役割は主に、予算や配信地域、デバイスなどのターゲティングの設定を決めるためのもので、広告グループはキーワードと広告文の管理というようになっています。(広告グループ単位でターゲティングの設定をする場合もありますが)

この広告グループについて、イマイチ、グループの”分け方”がわからないというご相談をいただくことがありますが、上記書いたとおり、「キーワードと広告文(広告のリンク先ページも含めて)を管理するもの」になります。

具体的には、A、B、C、Dと入札したいキーワードがあったとして、全てに同じ広告文、同じ広告のリンク先ページを設定する場合には、同じ広告グループ内にA、B、C、Dのキーワードを設定しても問題ありません。

しかし、A、BとC、Dで広告文を分けたい、という場合には、広告グループを2つ用意し、1つの広告グループにはA、Bのキーワードとそれ専用の広告文を、もう1つの広告グループにはC、Dのキーワードと、それ専用の広告文を設定しなくてはいけません。

また広告文を同じものにする場合でも、広告のリンク先ページを変えたい場合には、同じように別々の広告グループに分ける必要があります。(同じ広告グループでも違うリンク先に設定出来ると言えば出来るのですが)

「どうせ同じものを売っているんだし、面倒だから全部同じ広告グループでいいよ」という方がたまにいらっしゃいますが、これは正解ではありません。

A、B、C、Dのキーワードが同じようなキーワードであれば、同一広告グループに全て設定してしまっても問題ありませんが、A、B、C、Dが少し違うキーワードである場合、キーワードそれぞれにターゲットが違うという場合には、広告文で伝えるメッセージによって効果が変わる可能性があります。

Aのキーワードで検索をするユーザーにはすごく伝わる広告文なのに、B、C、Dのキーワードで検索するユーザーには、なんのこっちゃわからないという状態では、意味がありませんよね。

なので、そういった別々のターゲットを持つキーワードであれば、広告グループは別々にしなくてはいけません。

また広告の掲載順位を決める要素の一つに「品質スコア」というものがあります。

これはキーワード、広告文、広告のリンク先ページの整合性も評価基準の一つになりますので、広告グループを分けて、「そのキーワードに合った訴求の仕方」をする事も、品質スコアを上げるための手段の一つになります。

「一つの広告グループに対して一つのキーワードのみ」というやり方もありますが、別に必ずしも、そうしなくても良いのではないかと思います。

上記書いたように、同じ意味のキーワードであれば、同じ広告グループに入れていても問題ないと思いますし、もし同一広告グループ内で品質スコアの格差が生じてしまったら、品質スコアの低いものを新しい広告グループに移行して広告文のテストをして・・・とやっていけば、この格差は解消されていくと思いますよ。

株式会社アイエムシー 大塚雅智

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