リスティング広告の初期設定は慎重に

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代理店の方でなければ、リスティング広告の初期設定というのは何度もやるものではなく、大抵の場合、1回で済むのだと思います。

自分でリスティング広告を運用しようと、あれこれと考えて、色々な本やウェブサイトで情報を確認し、リスティング広告の初期設定をして、いざリスティング広告をスタートさせようと思っても、思いもよらない状態に陥ってしまう可能性がありますので気をつけなければいけません。

例をあげたらキリがありませんが、広告費の入金についても、銀行振込でおこなう場合には、Yahoo!広告とGoogle広告では違いがありますので注意しなくてはいけません。

両方ともアカウント専用の振込口座が割り振られ、Google広告は振込名の指定はなく、どんな振込名でもその専用口座に振り込みをすれば広告費がアカウントに反映されますが、Yahoo!広告では、アカウント開設時のアカウント名を振込名にしなくてはいけないため、会社名で開設したアカウントに個人名で振込をしてもアカウントへ広告費が反映されません。

アカウント名と違う振込名で振り込んでしまった場合には、その旨Yahoo!のほうへ連絡をすれば広告費は反映されますが、その確認→連絡などに数日かかってしまうと、その分広告開始の日程に遅れが生じてしまう恐れがありますので注意が必要です。

このほかにも、「キーワードを全て部分一致で入札してしまった」とか、「ビッグワードを部分一致で入札して除外キーワードは設定しなかった」なんてこともありがちだと思います。

全て部分一致で入札することや、ビッグワードを部分一致で入札する事自体悪いことでもなんでもありませんが、部分一致が何なのか?、ビッグワードがどう作用するのか?などを知っていなければ、どんどん広告が表示されてクリックされていき、「1日で予算が全部消化してしまった」なんてことにもなりかねません。

キーワードを選ぶ事は、”ターゲットをきちんと選定する事”と同じですが、そのターゲティングの精度を上げるためには、「適切なマッチタイプ」であったり、「除外キーワードの設定」が不可欠です。

ターゲットではない、自社の商品やサービスを購入してもらえなそうなユーザーにばかりクリックされても意味がありませんので、キーワードを入札する際にはそういった点も合わせて考えて設定していく事が大切です。

この「1日で予算消化してしまった」という状態を避けるために、キャンペーンの「1日の予算」の設定も不可欠ですよね。

これは広告費の消化速度をコントロールする事が出来るので、上記のような失敗を食い止めることが出来る機能でもありますので最初のうちはきちんと設定したほうが良いかもしれません。

他には広告文のリンク先ページのURLを、違う所に設定してしまったとか入力ミスでリンク切れになっていただとか、広告の配信地域を全国にしたままスタートさせてしまっただとか、配信する予定が無かったスマートフォンへ広告が配信されてしまっただとか、色々と確認しておかなければいけない点が結構あります。

もちろん、「こういった失敗を重ねていく事で成長する」なんていう考え方も出来なくはないですが、限られた広告費を使うわけですので、出来る限りミスはなくすよう、初期設定をする際には慎重に確認しながらやっていく事をオススメします。

株式会社アイエムシー 大塚雅智

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