検索トレンドをリスティング広告の施策に活用する
リスティング広告でコンバージョン数を増やす方法は複数ありますが、その中の一つに「検索トレンドを読んでコンバージョン数を増やす方法」というものがあります。
コンバージョン数を増やすためにクリック数を増やす→クリック数を増やすために広告の表示回数を増やす→広告の表示回数を増やすためにキーワードの改善をおこなう、という考え方から改善をおこなっていく方法で、この広告の表示回数を増やすために、検索のトレンドを読み、そのトレンドに合わせたキーワード戦略を考えていくという方法です。
キーワードには、年間通して検索数が変わらないものもあれば、季節ごとに検索数が増えるキーワードもありますよね。
例えば、クリスマス関連商品のキーワードなんかだと、10月ごろから検索数が増え始め12月にピークを迎え、その後終息していく、というような感じで、1年のあいだに検索数がかなり変動するキーワードというものがあります。
また1年でなくても数年かけて検索数が変動するキーワードなどもあります。
なにか社会的にブームとなった商品に関連するキーワードなどは、そのブームの時にピークを迎えて、その後徐々に検索数が減っていく、というものもあれば、徐々に認知が高まっていき、年々検索数が増えて来ているキーワードなどもあります。
このように検索数が増える時期に合わせて、そのキーワードを追加するだとか、元々入札しているキーワードであれば、検索数が増える時期に、さらに上位に掲載されるよう調整しておくなどの対策をしておくと、その後の効果測定が楽しみになりますよね。
また、検索数変動の理由にもよりますが、何か特別な理由で検索数が増えるのであれば、その理由に合わせた広告文や広告のリンク先ページを用意すると、さらに効果的かもしれません。
この検索のトレンドは、しばらくリスティング広告を運用している方であれば広告の表示回数の変動やクリック数の変動などを過去のデータと比較することでわかる場合もありますが、広告の表示回数などは1日の予算などにより制限がかかってしまっているケースや、広告の品質低下による広告表示機会の損失が発生してしまっているケースなどもありますので、正確に特定のキーワードの検索トレンドを調べたいという場合には「Googleトレンド」というツールがありますので、このツールでキーワードのトレンド(人気度)を時系列で確認する事が可能です。
上記のような検索のトレンドについて、過去のデータから季節ごとに、定期的にトレンドが変わるというケースでは、今後も予測しやすいですが、例えば「ブームが来る」なんて予測出来ないケースも多々ありますよね。
ただ、自分が扱っている商品やサービスの事であれば、”ブームになった状態”というのは、肌感覚でわかると思いますので、そういう時にはわかった段階で適宜対処していくというのもアリだと思います。
また、例えば法律の改正/施行などで、”今後明らかに検索数が増える”と予測出来るケースもありますよね。
そのような場合には、あらかじめ準備をして早めに広告を出しておくというのも有効な手段だと思います。
以上です。
検索トレンドに合わせた施策をする場合、あたり前の話ですが検索数が増えクリック数が増えると広告費も増えてしまいます。
また、広告費を今のままの金額でやっていると、予算が不足し、今までうまく回っていたところに予算が足らなくなり、結果として広告のパフォーマンスを下げてしまうということにもなり得ますので、そういった点も考慮しながら施策を考えていくべきだと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智