詳細な地域ごとのレポートを確認する時の設定方法
公開日: 2015年8月25日
リスティング広告のターゲティング設定の一つに「地域配信設定」というものがあります。
地域配信設定とは、特定のエリア内にいる検索ユーザーにだけ広告を配信したり、その特定のエリアについて検索しているユーザーに広告を配信したりすることが出来る機能で、日本全国をターゲットにしているのではなく、商圏が限られている広告主にとっては、必須のターゲティング設定ですよね。
例えば、都内で飲食店など実店舗を営業している広告主で新規のお客様の来店を目的としている場合、北海道や沖縄などの検索ユーザーにクリックされても意味が無いとも言い切れませんが、来店に繋がる可能性はかなり低くなりますよね。
出来れば東京都内、地域密着でやっている場合は、そのお店がある区とその周辺の区まででいいなんていう場合にも、市区町村レベルでターゲティング設定をする事が出来るので、無駄のない広告活動をおこなうことが出来る設定です。
この地域ターゲティング機能を使ったときに、”その地域ごとに効果測定をおこないたい”という方もいらっしゃると思います。
「効果的な地域があればそこに注力したい」とか、「効果的な地域なら他の営業方法も実践したい」などの理由や、「商圏に入っている地域だけれども費用対効果が合わないのであれば除外したい」など、効果測定する事で広告の費用対効果を高めていく事はもちろん、他のマーケティング活動にも活かす事が出来ます。
なので、設定した地域ごとに管理画面からレポートを作り、効果を検証していくわけですが、その際、気をつけておかなければいけないことがあります。
リスティング広告では、Yahoo!広告、Google広告共に、「設定をした地域」でしか分けてレポートに出すことが出来ません。
例えば、”東京23区だけをターゲット地域として設定”した場合、レポートでは「東京23区」の合計の数値が表示されるだけで、○○区、△△区など、それぞれの市区町村単位での数値を調べることが出来ません。
地域ターゲティング設定
なので、詳細な地域ごとのレポートを確認する際には、ターゲティングの設定をする段階で、1つ1つ区ごとに設定をしていく必要があります。
地域ターゲティング設定
最初にターゲティング設定をする際に、一つ一つ地域を設定していくのはすごく面倒に感じるかもしれませんが、確認できるデータの幅が広がりますので、面倒でも最初に設定しておいたほうが良いと思います。
これは、日本全国をターゲットとしているECサイトなどでも同じことが言えます。
Yahoo!広告の場合、レポート機能の地域ターゲティングレポートで都市名まではターゲティング設定をしなくても確認する事が出来ますが、東京23区は「東京23区」と一纏めにされてしまいますし、Google広告では都市名レベルで分割する事が出来ませんので、地域ターゲティングをする必要が無くても、後々詳細な地域のレポートを確認したい場合などは、最初の設定の段階でこの設定をしておくと良いと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智
