改善する際には目的を忘れずに
公開日: 2015年9月2日
リスティング広告を導入し、ある程度コンバージョン数がポツポツと計測されてくると、「もっとコンバージョン数を増やしたい！」と、誰もが思いますよね。
リスティング広告を導入する際には、”まずコンバージョンが獲得出来るのかどうか”というのがすごく気になりますので、そこからコンバージョンが徐々に計測されていくのはすごく嬉しく感じると同時に、もっともっと毎日コンバージョンを獲得していきたい、という願望も出てきます。
リスティング広告は運用型の広告で、日々改善をしていく事で効果をさらに高めていく事が出来ますので、”コンバージョン数を増やす”という目標を持って改善をしていかなければいけません。
この”コンバージョン数を増やす”という施策についてですが、コンバージョン数とは、「クリック数×コンバージョン率」なので、単純に考えると「クリック数を増やす」か、「コンバージョン率を上げる」かすれば、コンバージョン数を増やすことが出来ますよね。
ただ、コンバージョン率を上げるとなるとなんだか難しそうなので、まずはクリック数を上げる施策を・・・と考える方も結構多いのではないかと思います。
その後さらに、クリック数は「広告の表示回数×クリック率」なので、「広告の表示回数を上げる」か、「クリック率を上げる」かでも、広告の表示回数のほうが簡単そうなので、まずはそこから手をつけていこうと考えるかもしれません。
リスティング広告を改善していく施策というのは様々あり、簡単に改善できる施策もあれば、難しいものや、自分に力だけではコントロール出来ないものまであります。
なので、”簡単な施策”から手をつけるというのは間違った考え方ではありませんし、何もしないよりは、何倍も良い事なのですが、「簡単に出来るがゆえに間違った施策をしてしまう」事も少なくありません。
上記の例のように、コンバージョン数を増やすために、「広告の表示回数を増やそう」と考えた時に、「ビッグワードを追加しよう」とか、「マッチタイプを部分一致にしよう」と、”ただ広告の表示回数を増やす施策”をしてしまう方がいらっしゃいますが、そうすると、無駄なクリックだけが増えて、コンバージョン数は増えないというような事になってしまう恐れがあります。
“コンバージョン数を増やす目的”で、広告の表示回数を増やしていくのであれば、コンバージョンが発生しているキーワードの入札価格を上げるだとか、そのキーワードと関連性の高いキーワードを追加するとか、コンバージョンキーワードだけを別予算で管理するなど、あくまでも「コンバージョン数を増やす」ということを忘れずに、施策を打っていく事が大切になってきます。
例に限らず、どんな状況の時の改善でも、”なぜその施策をするのか”（この例で言えば、コンバージョン数を増やすため）を忘れずに、その目的のための施策をするように心がけていかなければ、悪いほうへと行ってしまう可能性がありますので、その点注意が必要だと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智
