ネット検索から来るユーザーは誰なのか?を考える
広告媒体にはそれぞれ”その媒体特有のユーザー”がいますよね。
雑誌の広告であれば、その雑誌がターゲットとしている層、例えば女性向けのファッション誌だったら、「若い女性」が特有のユーザーということになりますし、新聞媒体であれば、「その地域に住んでいる人」や、「年代が少し上の人」などが特有のユーザーということになりますので、広告の出し方や商品の訴求の仕方なども、その特有のユーザーに合わせておこなわれますよね。
こういった広告媒体にはそれぞれ特有のユーザーがいるのと同じで、ネット検索にも、”ネット検索特有のターゲットユーザー”がいます。
他の広告媒体と違い、リスティング広告はユーザーが”検索をした後に出てくる広告”なので、ユーザーの自発的な行動の後に広告を表示させることが出来ます。
その”検索をする”という行動は、「探しもの」だったり「調べもの」だったりと、ユーザー自身わからないことを解決する目的でおこなわれる行動ですので、あたり前の話ですが、その解決に繋がらない広告が出ていればコンバージョンにも繋がりません。
例えば、よくある話として、ある商品やサービスの「金額がどれくらいなのか」とか「相場」などを知りたいと思い、検索をしているユーザーがいらっしゃいますが、この場合、金額が記載されていなかったり、記載されていたとしても認識できない、わからない状態で書いてあったなら、それはウェブサイトからの離脱の原因となります。
もちろん、扱っている商品やサービスの中には、条件によって金額が大きく変わるものなどがあり、一概に金額を明示出来ないというケースもありますよね。
そんな時、「まずはお問い合わせください、お見積りします」とか、「お電話ください、口頭でお伝えします」とか書いてあっても、先日もこのコラムで書きましたが、ユーザーというのは、こちら側が思っている以上に、お問い合わせなどに対して抵抗感を抱いている場合が多いです。
フォームからお問い合わせをする場合、最低でも名前やメールアドレスくらいは伝えなければいけませんが、そういった個人情報と引き換えてまで知りたいかと言われればそうでもないケースもありますし、「それだったら他のウェブサイトから情報を探そう」という行動にもなってしまう恐れがあります。
もちろんケースバイケースだと思いますが、この場合、例えば過去の事例を用いて、「これとこれとこれだった○○万円です」というように金額を伝えていくという方法もありますし、これだったらユーザーの疑問を解決してあげられるかもしれません。
この「金額を調べる」という例に限らず、最初に書いたようにネット検索をするユーザーは、調べもの、探しものをしている、という事を意識した中で、自分の扱っている商品やサービスではどのような疑問から検索という行動に発展していくのか?という事を考え、広告のリンク先ページでの訴求のしかたはもちろん、キーワード選定や広告文の作り方などを考えていくと、コンバージョンに繋がっていくのかもしれません。
株式会社アイエムシー 大塚雅智