導入の目的を忘れない改善施策を考える

カテゴリー: リスティング広告運用の考え方 タグ: パーマリンク

リスティング広告を運用していると、コンバージョンがたくさん獲れて調子の良い時もあれば、コンバージョン数が減少し、その改善のための施策を打ってはいるが、全然改善されえる見込みもない・・・、なんて時もありますよね。

コンバージョンがバンバン獲れて調子の良い時には、あまり深く考えなくても「とにかく今よりもコンバージョン数を伸ばそう」とか、「数はキープしつつ1件あたりの獲得コストを下げていこう」なんて前向きな思考で改善に取り組んでいく事が出来ますが、例えば、「コンバージョンが全然発生しない」とか、「コンバージョンはおろか、クリック数も伸びないし広告の表示回数も少ない」なんていう状態ですと、どうしたらいいのか・・・、とネガティブな思考が頭の中をグルグルしだすなんて事もありますよね。

もちろん、コンバージョンを取るためにはクリックされなければいけませんし、クリックされるためには広告の表示回数を増やす必要があります。

広告の表示回数を増やすための施策はいくつかありますが、とにかく早くこの”悪い状況”から抜け出したいと思い、手っ取り早く広告の表示回数を増やすために、安易にキーワードを追加してしまったりする方がいらっしゃいます。

広告の表示回数を増やすための施策として、キーワードを追加するということは非常に有効ですが、「無駄に」キーワードを追加しても全く意味がありません。

もともと、コンバージョンを獲得するために、「ターゲットユーザーが検索しそうなキーワード」を選定し、さらに無駄なクリックを増やさないために、マッチタイプをフレーズ一致や絞り込み部分一致にし、そこではカバーしきれない部分を除外キーワードで設定し・・・、とやってきて、現状、ターゲットユーザーからのクリックしかない状態になったのに、その部分を忘れて、「まずは広告の表示回数を増やすため」に安易にキーワードを追加するというのは、前に進んでいるように感じているだけで実際には後ろ向きに進んでいる状態とも言えます。

そもそも、リスティング広告を出稿する目的はコンバージョンを獲得し、事業を伸ばしていく事であって、広告の表示回数を増やすことではありませんよね。

結果が出ないと視野が狭くなり、すぐに結果の出るような施策をやりたい!という気持ちはわかりますが、リスティング広告を出稿する目的を忘れてしまってはいけません。

そんな時だからこそ、広い視野で”何がいけないのか”、”どこにも問題があるのか”を考えていく必要がありますし、キーワードを増やすにしても、「ターゲットは誰でどんな時に検索するのか」から考え始めなければいけません。

リスティング広告は、”すぐに始められて簡単に結果が出る”と思って導入する方が多いように感じますが、そんな簡単なものではありません。

リスティング広告を導入してしばらくコンバージョンが獲得出来ないと、「すぐに結果が出るはずなのに」と思って焦ってしまうのかもしれませんが、焦って施策をしても良い結果に結び付かないばかりか、泥沼にはまってしまう恐れもありますので、注意しましょうね。

株式会社アイエムシー 大塚雅智

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