自分でお問い合わせする時/商品を購入する時のキーワードを確かめてほしい
リスティング広告の運用を成功させるための要素はいくつかありますが、最も大切な要素の一つとして、「キーワード選び」が挙げられますよね。
自社の利益に繋がるコンバージョンへのユーザーを導いていくために、まずはターゲットユーザーが検索をしそうなキーワードを適切に選ぶこと、適切に設定することが非常に重要となります。
このキーワードを選定する際に、ビッグワードばかり選んでしまう/設定してしまうという方もいらっしゃいますよね。
もちろんビッグワードを選定する事が悪い事だというわけではないのですが、「それ、本当にターゲットユーザーが検索をするキーワードなの?」と聞きたくなる時もあります。
例えば、今度の連休にどこかに旅行に行こうと家族とのあいだで話が出た時に、パソコンを開いて「国内旅行」と検索する人はあまりいないと思います。
話の中で、「温泉がいいな」とか、「海がきれいなところに行きたいね」とか、「たまにはテーマパークもいいね」などと話し合ってから、じゃあ、温泉にしようと決めたら、近場だと箱根とか湯河原とか、草津だとか鬼怒川だとか伊香保もいいねとか、そういった話が出てきて、そこで初めて、じゃあ箱根の温泉旅館でも探してみようかと、「箱根 温泉旅館」と検索が始まっていくのだと思います。
さらに話し合いの中で細かい条件が出てくるなら、「箱根 旅館 部屋食」とか「箱根 旅館 露天風呂」などというように検索が始まり、いろいろなウェブサイトを比較検討し、良いところがあれば”予約”というアクションを起こしていきます。
このように、自分で検索を使って予約だったりお問い合わせだったり商品の購入だったりをする時には単体のビッグワードなんか使わないのに、自分が広告を出す広告主になった途端、ビッグワードばかりを選定しようとする方がいらっしゃいます。
「キーワード選定」という作業は、簡単に見えてやってみると実はかなり大変な作業ですので、簡単に思いつくビッグワードだけで終わらせようとするのかもしれませんが、ターゲットユーザーが検索をしないキーワードに対して広告を出稿する事はハッキリ言って無駄なことですし、そんな無駄なビッグワードに予算を取られてしまい、他のキーワードの露出を下げてしまったら本当にやってられませんよね。
そうしないためにも、キーワード選定はきちんと手を抜かずにおこない、キーワードが思い浮かばない時は、自分がお問い合わせや購入をする時にどのような検索をしているのか考え直してみると良いかもしれません。
その場では思い出せない事もあると思いますので、普段から自分の検索行動について、特にお問い合わせや購入などのアクションを起こす際には”どんな思考からどんなキーワードにしたのか”を意識して憶えておいたり、何かにメモしておくといいかもしれませんね。
株式会社アイエムシー 大塚雅智