本質を忘れずにシンプルに考える
リスティング広告は新しい広告手法であったり、新しい機能であったりと、日々進化していますよね。
企業のリスティング広告運用担当者は、その進化についていくための勉強に時間を割いてしまい、本業のほうの業務が疎かになってしまうなど、苦労されている方も多いと聞きます。
確かに新しい広告や機能が出た場合、自社で扱っている商品やサービスに合っているかどうか、使えそうかどうかというのは、調べてみたり、または実際に試してみたりと、いろいろと勉強をしなければわからない所も多分にあります。
また新しい広告手法や機能は「先行者利益」じゃないですが、先に導入してみたほうがより良い結果が出やすいという考え方もあると思います。
その考え自体、間違いではないと思いますが、新しいものが出たからすぐに飛びつくというのは考え直さなければいけない場合もあります。
新しい広告手法や新しい機能は導入すればいいというわけではなく、リスティング広告と同じで、事業の目的を達成するための手段の一つに過ぎません。
新しい広告手法や新しい機能が、その事業の目的の達成に大きく貢献するのであれば、どんどん使っていったほうが良いと思いますが、今までと変わらないとか、費用対効果はどちらかというと今までの方法のほうが良かった、などという状況であれば、使わないほうが良かったりもします。
これと同じような事として、「広告運用の考え方」でも同じことが言える状況がありますよね。
どこで仕入れてきたのかわかりませんが、いろいろと知識や情報を詰め込み過ぎてしまい、直球で勝負すればいいものを、変に曲った考え方でリスティング広告の運用をおこなっている人とか。
もっとシンプルに、自社のお客様となり得る人はどこにいるのか?を考えればいいのにと、「このキーワードは競合が独占している」だとか「あそこは単価が高くて勝負できない」とか言い出して、結果、お客様がいるんだかいないんだかわからない所に投資して失敗を繰り返してしまうだとか。
広告に限らずウェブ業界は日々進化していますので、知識や情報を仕入れることは非常に大切なことなのですが、その情報に振り回されて大事な部分を見落としてしまうようでは意味がありませんので、そのようにならないよう、本質を忘れず、シンプルに考える事を忘れない事もすごく大切なことです。
もちろん、最終的には「やってみなければわからない」部分もありますので、新しい広告や機能は、まず使ってみて、試してみる事をお薦めしますが、その広告や機能を”使う”事にこだわるのではなく、本質は事業の目標を達成する事だと思いますので、結果や成果、目標の達成度などにこだわっておかなくてはいけないと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智