適切な”ハードル”を設定する
リスティング広告で、反響やお問い合わせ、お申込みなどのコンバージョンを得たり、コンバージョンの数を増やしたりするためには、リスティング広告のアカウント内の改善だけで完結するわけではありませんよね。
ウェブサイトの内容や場合によっては提供しているサービスの内容や条件などによってもコンバージョン数が変わりますし、どちらかというと、こちらのほうがコンバージョン数に与える影響力が大きい場合があります。
一般的には、このようにユーザーに対しての”ハードル”を下げていったほうがコンバージョン数も増えていくため、下げられるものならば下げていったほうが良いのですが、なんでもハードルを下げれば良いというわけではありません。
誰でもウェルカム状態にしてしまうと、断ったりしなくてはいけなかったり、成約に結びつかなくなってしまったりする事も考えられます。
「たくさんの人員を抱えていて、とにかく何でもいいから反響が欲しい」という状態であれば話は別ですが、そうではない場合のほうが多いと思いますので、そのような場合には、断ったりする手間や時間、商談をしたりする手間や時間が取られるばかりで、売り上げに結びつかないというケースもあります。
そのような状態にならないためには、リスティング広告では適切なターゲティング設定をしていくとともに、ウェブサイトでの伝え方でも、少しハードルを設けておく必要があります。
このように意図的にハードルを設けて、コンバージョンするユーザーをある程度選別していくという方法がありますが、たまに「広告主が意図していないハードル」のために、ユーザーが敬遠してしまう、というケースもありますよね。
ウェブサイト内に伝えなければいけないことが書かれていなかったり、「こんな事はわかるだろう」と明記しなかったりと・・・。
業界内では当然、自分中では当然と認識していることでも、検索をしたユーザーがその”当然”を当然だと思っているかどうかはわかりません。
何も考えていなかったのに、ユーザーのほうが勝手にコンバージョンへのハードルを上げてしまい、お問い合わせや購入に躊躇してしまっているケースというのもありますので、そういったことがないよう伝え方にも注意しなくてはいけません。
広告主自ら「ハードルを上げる」のは、一見もったいない考え方にも思えますが、ビジネスを円滑にするためには、このような方法も手の一つとして考えていったほうがいいかもしれませんね。
株式会社アイエムシー 大塚雅智