効果測定の時PCとスマホは別で考える
スマートフォンが普及して、リスティング広告の運用方法もだいぶ変わりましたよね。
スマートフォンユーザーが増えるに伴い、スマートフォンでの検索数も劇的に増え、広告主にとってもスマートフォンユーザーを無視する事が出来なくなりました。
また、2年前からはリスティング広告の設定をする管理画面も変わり、以前はスマートフォン専用のキャンペーンを作らなければいけなかったのが、それをしなくてよくなったため、スマートフォンへの広告配信が簡単になりました。
今現在もスマートフォンユーザーへ向けた広告配信をされている方も多いと思いますが、PCとスマートフォンでは広告配信のされ方や、ユーザーの特性などが違うため、改善をするための効果測定の際には、PCへの広告配信とは別で考えなくてはいけません。
例えば「掲載順位」。
PCであれば、検索結果の上部に3つ、4つと表示され、さらに掲載結果横の部分にも複数広告が表示されます。
なので、掲載順位だと6番目、7番目くらいまでは検索をしたユーザーが一番最初に目にする事が出来ます。
ですがスマートフォンでの広告の場合、検索結果の画面が1カラムで上部に最大3つとなっているため、掲載順位3位以内と、それ以下とでは広告の表示回数やクリック率、コンバージョン率など様々な数値で違いが出てきます。
この掲載順位をPC、スマートフォンそれぞれに同じような感覚で考えていると、施策がぼやけてしまう事がありますよね。
本当は掲載順位による問題が原因なのに、「このキーワードはPCではコンバージョンが獲れているのにスマートフォンでは全然ダメだ」なんて判断になってしまう事もあります。
そうしないためにも、PCとスマートフォン、それぞれに特長があるので、その特長を理解したうえで数値の測定や改善策を考えていく必要があります。
この掲載順位の他にも、スマートフォンユーザーにはスマホ専用のランディングページを用意しているという場合、これも同じようにランディングページが変わればパフォーマンスが変わるのは当然のことですので、PCユーザーへのランディングページと同じように考えることは出来ませんし、メールフォームなどアクションを起こしてもらう部分でも同じことが言えます。
1つのキャンペーンでPC、スマートフォンと両方広告を出すことが出来るようになり、広告管理は簡単になったかもしれませんが、そもそもPCとスマートフォンでは広告の掲載のされ方も、広告のリンク先ページの見え方や使い方などが違いますので、効果測定をする際にも、全くの別物として考えていく必要があるかもしれませんね。
株式会社アイエムシー 大塚雅智