年末年始はターゲットユーザーの行動も変わる
もう11月も半ばになり、今年も残すところあと僅かとなってきましたね。
業種によっては「年末年始が一番の売り時だ!」と、今の段階から年末年始に向けたキャンペーンを展開しているところもあると思いますが、それとは逆に、「ウチの商材は年末年始とか特に関係ない」という方であったり、「年末年始にお問い合わせをもらっても対応できないから・・・」という方も多いと思います。
そういった方は、年末年始だからと特に何か新しい事をするわけでもなく、今までどおりの広告を配信していくという方が多いのだと思いますが、リスティング広告では「ターゲットユーザーがどんな状況で検索をしているのか?」という点がとても大切になってきますので、今までどおり通常の広告配信ではない施策を考えて、試していくと、意外と面白い結果が出る場合もあります。
自社の業界や自社で扱っている商材、サービスは、特に年末年始は関係が無い、という場合であったとしても、検索をするターゲットユーザーは大半がお正月休みだったりしますよね。
例えば、普段は会社や移動時間のスマホなどで検索をするターゲットユーザーが多いような業界でも、お正月休みとなると自宅のPCから検索をするようになる、などと、検索行動も普段とは変わってくる場合があります。
また、普段は忙しいターゲットユーザーに向けて、”出来るだけ掲載順位を高く”し、自社製品のメリットや特長が一目でわかるよう長々とした説明は省き、”わかりやすい広告文や広告のリンク先ページ”にしているものでも、お正月休みの期間中はそんなに忙しくないため、普段よりもじっくりと他社製品と比較して検討をするかもしれません。
このほかにも、おじいちゃん、おばあちゃんの家に行ったり、親戚同士が集まる機会があるのもお正月ですよね。
そういったタイミングで、自社の商品やサービスを検討してもらえるようなシーンであったり、シチュエーションが想像できるならば、それに合わせたキーワード、広告文、広告のリンク先ページを用意しておくというのも手なのかもしれません。
「そんな”親戚が集まるタイミング”で検索が始まるなんて、ごく一部の業種だけだろ」と思うかもしれませんが、例えば、親戚が「マンションを買った」、「車を新しくした」、なんて話を聞くと、自分もと欲しくなる方もいらっしゃるかもしれませんし、甥や姪が4月から高校生だなんて話が出てきたらお祝いは何が欲しい?とか、そういうところから検索が始まるかもしれません。
「転職した」、「脱サラした」なんて話を聞いたら、自分の可能性を探そうとする方もいらっしゃるかもしれませんし、こうやって考えていくと、ごく一部の限られた業界だけではなく、幅広くそのシーンを考えていく事が出来ますよね。
年末年始など連休期間は広告を止めてしまうという方も多いと思います。
すぐに対応が出来ない/しなくてはいけないサービスなどであれば、会社全体が休みの場合には広告を出していても意味がありませんので、そういったところは止めておくべきだと思いますが、年始の対応でも大丈夫なサービスであれば、広告と停止にしている他社もありますし、年末年始も検索をするターゲットユーザーがいるのであれば、無理に広告を止める必要もないのかな、とは思います。
年末年始は普段と違った行動をターゲットユーザーが取る事もありますし、何かのきっかけで新たなターゲットとなるユーザーが増えるという可能性もありますので、年末年始の広告の出し方を今から検討しておくもの良いと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智