データをまとめる際は「何をするための集計なのか?」を考える
リスティング広告では広告を配信すると、その広告の配信結果から成果まで、様々な数値を確認する事が出来るようになります。
そうして得たデータはリスティング広告に限らず、その他のマーケティング活動や営業活動に活用する事も出来ますので、ただ単にデータの蓄積をしているだけではもったいないですよね。
多分、リスティング広告を導入している方々は、このようなデータを日々分析し、様々な場面で活用出来るように、自ら作ったフォーマットにデータを落とし込んだりし、会議の場や上司の方への報告などをしているのだと思いますが、このデータをまとめる際に気をつけなければいけない事として「なぜこの数値を計測するのか?」という事が挙げられますよね。
リスティング広告の管理画面で確認出来る数値や指標と合わせて、Googleアナリティクスなどアクセス解析の数値も入れたら、短期間であってもかなり膨大なデータ量になります。
その数値を全て資料としてまとめて、会議の場に提出するなんて、データをまとめるのにもかなりの労力がかかりますし、提出された側も会議中に全てに目を通す事も出来ません。
今後のリスティング広告の改善やマーケティングに役立つようなデータではなく、あまり活用出来ないようなデータを出されても、混乱してしまう恐れがありますし、第一、それだけの労力を使いデータをまとめたところでリターンはさほど大きくなりませんので、それであれば出さないほうがよいと思います。
また、提出するデータを絞り込んだけれども、活用出来ないデータが多数ある場合にも問題があります。
いかにも”それらしい”データを提出しても、改善に役立てる、前に進むためのデータでなければ結果は一緒で、データをまとめる意味が薄まってしまいます。
特に、上司に提出する資料などでは、リスティング広告に対する知識や理解が浅い場合も多々あるため、そんな相手にたくさんの種類のデータを見せたところで、余計わからなくなってしまうのがオチですので、そういう事にはならないように気を付ける必要があります。
毎月、毎週データをまとめているという方は、毎回同じ指標の数値を提出する必要もないと思います。
もちろん、固定で計測をおこない、その変化率を時系列で並べていくというのはやらなければいけない事だと思いますが、改善に必要な部分や仮設の裏付けとなる部分などは、普段はデータとしてまとめていないところから取得出来るという事もあります。
そういう時には、普段のものとはまた別で、いくつかデータとしてまとめておくと、上司の方々に対して、改善する時の理解も深めやすいのではないかと思います。
「何のためにデータをまとめるのか」、「何をするための集計なのか」という事を今一度考えてみて、その上で、データ収集をしていくと、最低限の労力で最大の効果が得られるのだと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智