次の一手を考えておく
先日、リスティング広告を自分で運用している広告主の方とお話をする機会がありました。
その方が言うには、「リスティング広告なんてうまくいくまでは大変だけど、うまくいったら基本ほったらかしでしょ?」との事。
その方も最初の頃はリスティング広告でうまく成果が出せずにいたようですが、費用対効果が合うようになり、ここ1、2ヶ月くらいは何もしていないという事みたいです。
確かにうまくいかないときは、アレコレと施策をして手を加えていくが、うまくいったらそのままほったらかし、という方が多いような気がします。
それはそれで悪いことではないのかもしれません。
リスティング広告を自社で運用しているのであれば、それ以外の業務(本業)があると思いますので、そちらにリソースを割かなければいけませんし、本業がうまくいっていなければ、どんなに集客しても売り上げに繋がっていきません。
ですが、リスティング広告がうまくいっている状態で、そのままずっとほったらかしでもいいかと言ったら、それは違いますよね。
先程も書いたように、「うまくいっていなければアレコレと施策をします」。
自社の集客がうまくいけばいくほど、競合他社はお客さんを取られている状態になるので、うまくいっていない状態になっている可能性が十分に考えられますよね。
そうすると、費用対効果の合うようにアレコレ施策をして、自社のお客様を獲っていこうと対策を立ててきます。
色々と施策を重ねるうちに、一つの施策がハマり、競合他社が集客出来るような状態になってしまったら、それはイコール自社のお客様を取られてしまっていることと同じ事ですよね。
そのような状態になってしまったら、またイチからリスティング広告での集客を考えていかなければいけません。
そうならないためにも、リスティング広告である程度安定した集客が出来るようになったなら、「他の集客の柱」を考えておく必要があります。
リスティング広告であれば、他に柱となる「切り口」や「ターゲット層」を見つけ、テストを繰り返していく事で、複数の柱を作っていくことが出来るようになるかもしれません。
また、集客の柱はリスティング広告以外でも良いと思います。
FacebookやTwitterなどSNSを活用するのでも良いと思いますし、ウェブではなく、雑誌媒体に広告を出すでも、チラシを作りポスティングをするでも、何でも良いと思います。
リスティング広告は出したら終わりではなく、運用し育てていくものです。
自社で改善の手を止めてしまった後でも、他社はどんどん改善し、追い越そうとしています。
他社に追い越されてしまったあとに後悔しないように、うまくいっている時だからこそ、「集客の次の柱」を考えておくのは良い事だと思いますよ。
株式会社アイエムシー 大塚雅智