スマートフォンで検索をする意味を考える
以前は、どちらかというとPCへの広告配信が多かったのに、昨年ごろからスマートフォンへの広告配信が多くなってきた、という方も多いと思います。
前から言われていたことですが、年々スマートフォンの普及率も高まり、スマートフォンの機能や様々なアプリの登場で、スマートフォンへの広告配信が多くなってきているのも事実ですよね。
もちろん、「ウチはPCにだけ力を入れていくんだ」という戦略もアリだと思いますが、もう簡単に無視できないような状況になっているため、遅ればせながら、スマートフォンへの広告配信を検討しだす方もいらっしゃるかもしれませんね。
スマートフォンへの広告配信について、今までやっていなかったからと難しく考えてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなに難しく考える必要もありません。
PCでもスマートフォンでも、検索キーワードに合わせた広告が配信されるという仕組みは変わらないため、基本的な部分ではあまり区別をつけずに設定してしまってもよいと思いますが、「スマートフォンで検索をするということ」を意識した広告の配信設定をしていくと、より反応率も高まるのではないかと思います。
扱っている商品や商材によって変わりますが、例えば、飲食店などの実店舗への集客のためにリスティング広告を使用している場合、PCでの検索とスマートフォンでの検索では、その検索の意味が違ってくることがあります。
PCでは、「今度の接待で使えそうなお店はないか」など、じっくりと比較検討しているユーザーかもしれません。
しかしスマートフォンでは、外出時に「この近くで今やっている美味しいお店はないかな」と、探しているユーザーかもしれません。
このようにユーザーの”検索の意図”が違う場合、あたり前の話ですが、広告を表示させるためのキーワード選びが変わってきますし、キーワードが変われば広告文も変わってきます。
またスマートフォンへ広告を配信する場合、その「掲載順位」にも、PC以上に気を付けておかなくてはいけません。
PCの場合は、検索結果上部と検索結果のサイドにも広告が表示され、ユーザーは画面をスクロールする事なく、広告を比較検討する事が出来ます。
しかし、スマートフォンでは検索結果上部に2つの広告が表示されるだけで、それ以降はスクロールしたり2ページ目、3ページ目とページ遷移しなくては目に触れる事もありません。
このほかに、スマートフォン向けの広告表示オプションである「電話番号表示オプション」も必要に応じて使っていくと、さらに有効なものになるかもしれません。
このような”スマートフォンならでは”の広告の表示についても検討し、それを含めた戦略を立てる必要があります。
自社で扱っている商品や商材、サービスをスマートフォンで検索をするということについて、「どんなタイミングで」、「どんな意図を持って」検索するのかを考えておき、さらに「スマートフォンではどのように広告が表示されるのか?」という事を考えていくと、キーワード選定や広告文を作る際、またはそれ以外の広告の設定など、一貫性を持って取り組めるのではないかと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智