1件あたりの獲得コストが安いのにコンバージョン数が少ないキーワードの改善方法
リスティング広告を運用していると様々な場面に遭遇しますよね。
「予想通りだ!」という場面もありますが、それは結構少数で、「なんでこうなるんだろう」とか、「もっとこうなればいいのに!」という場面のほうが多いような気がしますよね。
そういった、所謂想定外の出来ごとに遭遇したとしても、それは結果として受け止め、目標の数値に近付けていけるよう改善していく事が、リスティング広告を運用する担当者の腕の見せ所なのだと思います。
こうした想定外の出来ごとの中には、「本当に失敗だった」というものもあれば、「惜しい!ここがこうじゃなかったら・・・」というものもありますよね。
例えば、「1件あたりの獲得コストが、目標値よりもだいぶ安いのに、コンバージョンの数があまり取れないキーワード」
1件あたりの獲得コストが目標値の半分、もしくは3分の1とかそれ以下という、とにかく格安のキーワードがあったとします。
リスティング広告を運用している方にとっては、”おいしいキーワード”とも言えますが、その代わり、コンバージョン数が月に何件も取れないようなキーワードだと、改善の優先順位が下がってしまうというか、別に悪いことではないので、改善作業も後回しになってしまう事があります。
ですが、そういったキーワードこそ手を加えていく事で、アカウント全体の数値の改善に繋がることがあります。
このような、「1件あたりの獲得コストが安くコンバージョンの数が取れないキーワード」というのは、多分、クリック数も少ないのだと思いますので、クリック数を増やすための施策を考えていく事でコンバージョン数を伸ばしていく事が出来ますよね。
入札価格を抑え目で設定しているのであれば、引き上げることで掲載順位もより上位になる可能性がありますし、上位に掲載出来ればクリック数も増えてきます。
また広告文を入れ替えてクリック率を改善できれば、その分クリック数が増えますし、母数となる広告の表示回数を増やすために、キーワードのマッチタイプを見直したり関連ワードを増やしたりと、そういった施策も考えていく事が出来ますよね。
もちろん、いろいろと手を加えていく中で、「最初は1件あたりの獲得コストが目標の半分だったからオイシイと思ったけど、クリック単価も上がり、1件あたりの獲得コストは目標値ギリギリだ」なんてことにもなる可能性もあります。
これは考え方ですが、1件あたりの獲得コストは”目標値をクリアしているのであればコンバージョン数を増やしていったほうが良い”ので、まずは目標値内であればコンバージョン数を増やしていく事に注力していったほうが良いと思います。
施策の優先順位というのは、その時の状況で変わると思いますので、一概に”こう”とは言えませんんが、上記の「1件あたりの獲得コストが安く、コンバージョン数が少ないキーワード」に改善の手を入れていく事は難しい事でもありませんので、そういうキーワードを見つけたら、ぜひ取りかかってみると良いと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智