うまくいかないアカウントの共通点
リスティング広告の運用をやらせていただいているアカウントや、運用法のご相談などで数多くのアカウントを見てきました。
広告主の方が色々と不満を抱えている割には、数値上うまくいっているアカウントもあれば、どこから手を付けたらいいのかわからないくらいうまくいっていないアカウントもありました。
うまくいっていないアカウントの、その”原因”は様々あると思いますが、多くのアカウントで共通しているのが「予算が合わない」という点です。
例えば、多数の商品を扱っているECサイトとか。
予算の都合上、「もう少し広告を出す商品を絞ったほうがいいのにな」と思っていても、ほぼ全ての商品で広告を出していたりするケースがあります。
それでもうまくいっているケースもあるかもしれませんが、予算が少額の場合、数多くの商品で広告を出してしまうと、1商品に掛けられる広告費は当然少なくなります。
そうすると、1日の予算が足りない状態になってしまい、検索をしたときに広告が表示されない”予算によるインプレッションシェアの損失状態”になってしまいますよね。
検索をしたときに、広告が出たり出なかったりという状態になると、一定期間内で判断基準となるクリック数が得られず、そのキーワードの正しい評価が出来なくなり、結果、そのままの状態を維持せざるを得なくなります。
成功はおろか失敗までに時間がかかりすぎるのも時間的な損失を生みますよね。
このほか、比較検討しているユーザーからすると、「さっき良さそうな商品があったのにな」と、再訪しようにも出来ないような状態になり、それはイコール機会損失となってしまいます。
リスティング広告の特長の一つに「予算を柔軟に変更する事ができる」という点がありますが、ただ予算を減らしたり、増やしたりするのではなく、現在おこなっている広告のアカウントの状況と照らし合わせて”柔軟に”決めていくことが大切です。
先程の例で言えば、たくさんの商品を扱っているECサイトであれば、広告として出稿する商品を予算に合わせて決めていったりすることが非常に大切です。
リスティング広告のアカウント内には、「予算によるインプレッションシェアの損失率」を確認できる項目を追加する事ができるので、一度確認してみる事をおすすめします。
株式会社アイエムシー 大塚雅智