広告文で扱っている商品やサービスの内容を的確に伝える
リスティング広告では、広告を出したいキーワードや広告のリンク先などと同様に、「広告文」も自由に設定することが出来ます。
上限文字数だったり、使えない記号があったり、または使えない表現があったりと、一部制約はあるものの、それらをクリアしてさえすれば、ある程度自由に自社の商品やサービスを伝えていくことが出来ますよね。
この広告文を作る際に、同じキーワードで出稿している競合他社と比較されても選んでもらえるようにと、工夫を凝らした広告文や、少しインパクトのある広告文を作る方がいらっしゃいますが、その前に”本質的な部分”を忘れてはいけません。
例えば「チラシのキャッチコピー」であれば、大抵のチラシには、その扱っている商品の写真だったりイラストだったりが入っているので、「その商品そのもの」の説明をする必要はないかもしれません。
ですが、リスティング広告の広告文は基本的にはテキストのみで表示されるため、キーワードによっては、「この商品は何なのか」という事を伝えなければいけないこともあります。
商品名キーワードでの検索であれば、商品そのものが何なのかわかっているケースも多いですが、そうではない場合、例えば”用途キーワード”での検索だった場合には、そもそもその商品が何なのか、検索をしたユーザーはわからないことも多々あります。
そういうユーザーに対して、「新規の方は通常の半額で!」とか、「今だけ10名様無料!」など、引きの強いフレーズだけを並べ、何を扱っているのかわからない広告文を用意するのはちょっと危険です。
「なんだかわからないからクリックしない」というのであれば、コンバージョンやお問い合わせなどの成果は上がらないのはもちろんですが、広告費もかからないので、まだいいほうで、引きの強い言葉を使ってしまうと、「なんだかわからないけどクリックしてしまう」という状態になってしまう恐れがあるので、広告費ばかりかかってしまい全然成果が上がらない、というような悪循環になってしまいます。
そのような状態にならないために、広告文ではきちんと「何を扱っているのか、どんなサービスを提供しているのか」を的確に伝えていく必要があります。
先ほどの例に出したような、引きの強いフレーズを使うことが悪いわけではありません。
「他社よりも良さそうだ」と思わせて、クリックされるという事は非常に良いことなのですが、それはあくまでも”ターゲットユーザーに対して”のことであって、何を扱っているのかわからない段階でのクリックは、そのユーザーがターゲットかどうかもハッキリしていませんので、引きの強いフレーズを使うというのは、「何を扱っているのか」という本質的な部分を伝えているという事前提で使う必要があると思います。
広告文に関して、大半の方は「自分は大丈夫だ」と思っているのだと思いますが、実際に一つ一つ見てみると、このキーワードでこの広告文では意味がわからない、という事が多々ありますので、一度冷静に見直してみると良いかもしれませんね。
株式会社アイエムシー 大塚雅智