Yahoo!広告の広告掲載基準が変更(ユーザーの利便性のための基準)
リスティング広告はYahoo!広告、Google広告ともに、それぞれ定められた広告掲載ガイドラインに沿った広告でなければ出稿することができません。
またこの広告掲載ガイドラインは新しい項目が追加されたり、文言が変更されたりと、常に変更されているため、広告主としては、その掲載ガイドラインの変更に注意しておく必要があります。
この度、Yahoo!広告では、広告の掲載基準が複数変更されると発表がありました。
その中の「ユーザーの利便性のための基準」の変更点は以下の2つです。
変更点は以下の通りです。
第2章 ユーザーの利便性のための基準
1.広告の主体者の明示
(変更前)
広告の主体者を明確にするため、リンク先のサイトに以下を表示してください。
(1) 主体者の名称(主体者を特定できる会社名、氏名)
(2) 主体者の連絡先(住所、メールアドレス、電話番号、問い合わせフォーム等)。海外の団体で日本に活動拠点をおく場合、活動拠点に関しても同等の表示を行うこと
(3) ダブルブランドによる広告の場合は、両者の関連性を明確にするなどし、ユーザーが混乱しないように配慮すること
(変更後)
広告の主体者情報を不正確に表示しているサイトおよび画像形式によって表示しているサイトは掲載できません。広告の主体者を明確にするため、リンク先のサイトに以下を表示してください。
ダブルブランドによる広告(広告主の提携企業名等を表示する必要がある広告)の場合は、ユーザーに対し混乱を招かないよう両者の関連性も明確にする必要があります。
(1) 主体者の名称(主体者を特定できる会社名または氏名)
(2) 主体者の住所および電話番号(海外の団体で日本に活動拠点がある場合、活動拠点に関しても同等の表示を行うこと)
第2章 ユーザーの利便性のための基準
2. 広告の関連性について
(変更前)
クリエイティブから直接関係のないページへリンクすることはできません。また、アービトラージサイトなど、リンク先のページに自社コンテンツがほぼなく、第三者へのリンクや広告が多数表示されているページへリンクすることはできません。
スポンサードサーチなどユーザーの検索キーワードをきっかけに広告を表示するものについては、検索キーワードと広告の関連性も必要と考えています。そのため、以下のようなものをスポンサードサーチへ掲載することはできません。
(1) 検索キーワード、広告のタイトルまたは説明文とリンク先のページの関連性がないもの、関連性があっても低いもの
(2) 検索キーワードに関する商品やサービスについての案内が未完成であったり、掲載されていたとしても十分ではないもの
(変更後)
クリエイティブから関連性または有用性の低いページへリンクすることはできません。スポンサードサーチなどユーザーの検索キーワードをきっかけに広告を表示するものについては、検索キーワード、クリエイティブおよびリンク先のページの関連性も必要です。
以下のような広告は掲載できません。
(1) 検索キーワードと関連する情報が不十分なクリエイティブ
(2) 訴求する商品やサービスなどの情報が不十分なリンク先のページ
(3) 広告主による独自のコンテンツが乏しいリンク先のページ
(4) アービトラージサイト等、第三者のサイトへのリンクや広告が多数掲載されているリンク先のページ
まず1つ目の「広告の主体者」についての変更ですが、主体者の名称や住所、電話番号などを明示するという基本的な部分に変更はありませんが、その主体者の名称や住所などを不明確にしていたり、画像で表示掲載しているものは今後NGにするとのことです。
よく迷惑メール対策や電話営業対策で、会社概要の部分でメールアドレスとか電話番号を画像にしているウェブサイトがありますが、そういったサイトは今後広告掲載できなくなる可能性があります。
また、「ダブルブランドによる広告」の場合には、広告主と扱っているブランドとの関係性を明確にしなくてはいけないとのこと。
多分アフィリエイトなどのことなのだと思いますが、販売主と広告主が違う場合、その関係性をきちんとウェブサイト内で明確にする必要があります。
2つ目の「広告の関連性について」の変更点も基本的な部分に変更は無いように思います。
キーワードや広告文と関連性の低いものについては、広告として出稿することができない、また、関連性があったとしても内容が乏しいものや独自のコンテンツや情報が極端に少ない場合には、それも広告を掲載することができない、という旨書いてあります。
上記2つの変更点については、今までもきちんとやってきていた広告主の方も多いと思いますので、あまり影響はないかもしれませんが、もし引っかかる部分があるという方は、この新しい掲載基準が適用される4月25日までに変更をしていく必要があります。
株式会社アイエムシー 大塚雅智