リスティング広告を使う際の目的をきちんと把握する
この話題、このブログでも何度も書いていることですが、本当に大事なことなのでまた書きます。
リスティング広告を導入する際や導入後の運用段階においても同じことが言えますが、「リスティング広告をどのような目的で使用しているのか」という事を忘れてはいけません。
こんなことを言うと、たいていの人は「そんなのわかっているよ」とか「忘れるわけがないだろう」なんて返事をするのですが、リスティング広告の話を聞いてみると、内心、「なんでそういう方向に行っちゃうのかなぁ・・・」とか「なんでそんなことを気にするんだろうなぁ・・・」と思うことが多々あります。
これはリスティング広告の特長や配信方法、リスティング広告で計測される数値の意味などをきちんと正しく理解していないという事も原因の一つとしてあると思いますが、あまり関係のない方向に目がいってしまって、結果として、リスティング広告導入の目的を果たすための方向に議論が向かなくなってしまうことがあります。
リスティング広告は運用の経験やテクニックも非常に大切なのだと思いますが、それ以上に大切なのは「考え方」です。
その考え方の源は「リスティング広告を使う目的」であり、そこから(数値的な)目標が決まり、目標を達成するための戦略から戦術となるアカウント作りが始まります。
最初はそこから始まるのに、戦略や戦術を考えて施策を繰り返すうちに、元々の目標や目的が見えなくなり、自分としては前進しているつもりでも実は後退しているなんてことにもなりかねません。
改善をしていたつもりが、まったく前に進んでいなかったりすることもあります。
これは「リスティング広告の結果」として前に進んでいるかどうかではありません。
リスティング広告を運用していれば、コンバージョン数が増えてパフォーマンスが高まるときもあれば、仮説が外れてしまいコンバージョン数も減りパフォーマンスが下がってしまったなんてこともあるからです。
ですが、リスティング広告導入の目的を忘れずに戦略を立てて施策をしたのであれば、「これはダメだったか」と今後の糧として残しておく事が出来るので、それはそれで無駄なことではなかったと判断することもできます。
しかし、リスティング広告の目的を見失った施策をした結果なんて、そのあとも何の役にも立ちませんので、その間使った広告費というのは”本当の無駄金”になってしまったと言わざるを得ません。
またお金だけではなく、その間の時間も無駄な時間になってしまいますよね。
リスティング広告を使う目的を忘れてしまうと、その間の損失はかなり大きなものになってしまいますので、くれぐれもリスティング広告導入の目的は忘れないようにしましょう。
株式会社アイエムシー 大塚雅智