1件のコンバージョンから様々な情報を読み取る
公開日: 2016年2月10日
リスティング広告でのコンバージョン計測は、広告の成果や施策の成果を計測する事はもちろんですが、具体的な改善施策を決める上で非常に重要な指標ですよね。
通常、リスティング広告の管理画面内でキーワード、広告文、デバイス、地域、日にち、時間、曜日など各項目でコンバージョンの計測が出来、そのデータを改善に役立てていく事が出来ます。
ただ、管理画面だけではわからない情報も加味し、改善をしていくと、パフォーマンス向上は捗りますよね。
その一つの例として、リスティング広告の管理画面の情報以外に、1件1件のコンバージョンに対して、以下のような詳細なデータを管理すると良いかもしれません。
・お問い合わせ日時、曜日
・お問い合わせ方法（Tel、電話、その他）
・お客様の住所
・お問い合わせ内容の詳細
・契約の成否
・販売価格
上記のものはあくまでも一つの例で、自社で扱っている商品やサービスによって、その項目を増やしたりしていくと、さらに良いと思います。
ECサイトの場合、ウェブ上で全て完結することが多いので、このようなデータを取る範囲というのは限られてくるかもしれませんが、お問い合わせから実際の契約まで、何度かお客様と接触するという場合、「今の段階はココで、どういう話になっていて」という事を、全て記録として残していくと、営業の管理表のようにもなり、そういう意味でも役立てることが出来ますよね。
このデータを見ていると、どこに力を入れていけば良いのか、どのような訴求の仕方がユーザーにとって響くのか、などいろいろなことがわかります。
例えば、”現在どういう状態の人が成約になりやすいのか”を知ることでターゲティングの設定や広告文、ランディングページでの伝え方が変わりますし、お問い合わせ内容の詳細を確認すると、ターゲットユーザーが何を優先し、何にこだわりお問い合わせというアクションを起こしたのかなどがわかります。
また、”こういうユーザーはどうやっても成約にならない”という事がわかれば、それも、リスティング広告では除外出来ないものか、と施策を考えていく事が出来ますよね。
こういったデータの積み重ねについて、「そんな手間のかかること出来ないよ！」なんて思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、別にキレイな資料にまとめて作ればいいというわけではありませんので、そんな難しい事も手間のかかる事もありません。
簡単にエクセルで表を作り、それをリスティング広告の担当者や営業担当者などお客様と接する人間で更新し、共有していけばいいだけの話です。
もし自社でリスティング広告の運用をしているのであれば、外部にデータが漏れるというわけではありませんので、社内でこういったデータを共有すると、新しい発想や施策が
たくさん生まれてくると思いますよ。
株式会社アイエムシー 大塚雅智
