お問い合わせをしてきたユーザーは”ただのターゲットユーザー”ではない
リスティング広告では、その広告の成果を示す「コンバージョン計測」というものが非常に大切です。
ウェブサイトの目的ややっているビジネスに合わせてどこにコンバージョンを置くか変わってきますが、大抵の場合、「お問い合わせ完了」や「資料請求完了」、ECサイトであれば「購入完了」がコンバージョンとなってきます
このコンバージョン計測を行うことで、「どのキーワードからお問い合わせになったのか」とか「どの広告文から入ってきたユーザーが購入したのか」、またはどのデバイスから、何時ごろ、何曜日など、様々なデータを確認していく事が出来、そのデータから”どの部分に広告費を集中投下していけばよいか”考えていく事が出来ます。
そうすることで、より費用対効果の高い広告運用をしていく事が出来ますよね。
もちろんコンバージョンのデータをこのように、「ただのコンバージョン」として見ていく事で改善していく方法もありますが、1件1件のコンバージョンを深く見ていく事で、もう1歩前に進んだ改善をしていく事も出来ます。
例えば、リスティング広告を経由してお問い合わせをしてきたユーザーがいたとします。
元々、リスティング広告でキーワード選定をして、地域や時間などのターゲティングをしているので、ある意味「想定していたターゲットユーザーである」と考えることもできますよね。
ですが、そんなことを言ったら、広告主側で「ターゲットユーザーだと思わないキーワード」なんて、そもそも選定しませんし、それはほかのターゲティング設定でも同じことが言えますよね。
なのにコンバージョン率が1%、2%の場合、100人に99人、50人に49人と、お問い合わせ(コンバージョン)をしないユーザーが多数います。
お問い合わせという行動を起こした少数のユーザーと、お問い合わせをしなかった多数のユーザーは、広告主から見て同じ「ターゲットユーザー」だったはずなのに、起こすアクションが違うという事は、それぞれの違いに着目すべきではないかと思います。
お問い合わせをしてきたユーザーは、何を見て何を感じてお問い合わせというアクションを起こしたのか、検索をする前に、元々何を求めていたのかなどを深く考えていくと、同じターゲットユーザーの中に「真のターゲットユーザー」がいたことに気が付くかもしれません。
もし真のターゲットユーザーに気が付いたのならば、改めてリスティング広告のアカウント内でターゲティング設定しなおしたり、ランディングページでの伝え方を考え直したりすることで、より多くのコンバージョンを取っていく事が出来るかもしれませんね。
株式会社アイエムシー 大塚雅智