地域ターゲティングを設定している場合の地域の判定方法
リスティング広告では設定で様々なターゲティング設定をすることが出来ますが、その中の一つに「地域ターゲティング」があります。
地域ターゲティングとは、実店舗への集客目的など、商圏が決まっているビジネスの場合に広告を配信する地域を広告主側で指定できるターゲティングのことで、例えば東京都内に実店舗を構えている方が広告を出す場合、北海道や沖縄など遠方からの集客はほぼ見込めないという場合に、「東京都内だけに広告配信する
とか「一都三県だけに配信する」というような設定をしてくことが出来る機能です。
また商圏が限られたビジネスではない場合にでも、その地域ごとに費用対効果に違いが出ていたり、反応率が違っていた場合などには、費用対効果の低い地域への広告配信を停止する、または入札価格の調整率を使って差をつけるなどいろいろと設定をすることが出来ます。
このように無駄な広告費(クリック)を発生させないために、商圏に限らず地域ターゲティングを有効活用することが、費用対効果の高い広告運用をしていくための方法のひとつでありますが、そもそも「どのように地域を判定しているのか?」というのは少し気になりますよね。
Google広告のヘルプには、検索をするユーザーの地域判定について以下のように書かれています。
AdWords システムでは、いくつかの要素に基づいてユーザーの所在地を判断し、お客様の広告を表示するかどうかを見極めます。その際、可能な場合はユーザーのパソコンやモバイル端末の位置情報などに基づいて、大まかな所在地を判断します。
IP アドレス:
一般に、ユーザーの所在地はインターネット プロトコル(IP)アドレスに基づいて判断されます。IP アドレスとは、インターネット サービス プロバイダにより、インターネットに接続している各コンピュータに割り当てられる固有の番号です。
モバイル端末が Wi-Fi ネットワークに接続している場合は、そのモバイル端末の IP アドレスを検出して場所を判断します。また、モバイル端末が携帯電話会社のプロキシ サーバーに接続している場合は、その会社の IP からモバイル端末の場所を特定します。
端末の位置情報:
ユーザーがモバイル端末で正確な位置情報の共有を可能にしている場合、検索ネットワークでは、次の情報を基に端末の場所を検出します。
GPS: 精度は GPS 信号と接続状況に左右されます。
Wi-Fi: 精度は通常の Wi-Fi ルーターのアクセス範囲と同程度です。
Google のセル ID(基地局)による位置情報データベース: Wi-Fi や GPS がない場合に使用されます。精度は地域内の基地局の数と利用可能なデータ量に依存します。また、セル ID 位置情報をサポートしていない端末もあります。
PCについては主に、「IPアドレス」が、モバイルについては、モバイルwi-fiのIPアドレス、または端末のGPSなどで地域を判別しているとのことです。
Yahoo!広告には詳細な地域ターゲティングの判定方法について記述はありませんでしたが、以下、地域判定の正確性についての記述があります。
ターゲティングの精度(正確性)はYahoo! JAPANによって保証されるものではなく、選択した設定およびその他の要素によって精度が異なる場合があります。
確かに、「実際に設定した範囲外からお問い合わせがあった」などの事象もありますよね。
これはYahoo!広告だけではなく、Google広告でも同じことが言えるのだと思いますが、地域ターゲティングは「必ずではない」という事も含めて、設定を検討していかなければいけないのかもしれませんね。(どうしたらいいのかわかりませんが・・・。)
株式会社アイエムシー 大塚雅智