時間軸でパフォーマンスの改善を検討する
リスティング広告では、「予算の掛け方」でもパフォーマンスを改善していく事が出来ます。
例えば、コンバージョンが多くとれるキーワードであったり、コンバージョン率の高いキーワード、または獲得単価の低いキーワードに対して、予算を集中する事で、同じ広告費内でもより多くのコンバージョンを獲得出来たり、費用対効果を高めたりとしていく事が出来ます。
また、広告文やランディングページでもコンバージョン率の高いものや獲得単価の安いものへ集中投下すると同じような効果を得ることが出来ますよね。
このように、リスティング広告でのパフォーマンスを高める方法の一つとして、「予算の掛け方」がありますが、この予算の掛け方について、キーワードや広告文、ランディングページだけではなく、「時間」に対して、予算の掛け方を考えていく事で、さらにパフォーマンスを上げるきっかけを作ることが出来るかもしれません。
リスティング広告では、「時間別レポート」を確認する事が出来ます。
これはリスティング広告の配信状況や配信結果を24時間で区切って確認する事が出来るレポートですが、このレポートを確認する事で、”どの時間帯でパフォーマンスが高く、どの時間帯でパフォーマンスが低いのか」を検証する事が出来ます。
また、ターゲティングの設定で広告の配信時間をオン/オフで設定する事が出来ますので、あまりパフォーマンスの低い時間帯は広告を停止にし、その広告費をパフォーマンスの高い時間帯へ割り振ることで、アカウント全体の数値の改善にもつながりますよね。
さらに時間帯ごとに「入札調整率」の設定も出来ますので、コンバージョンが多くとれると見込める時間帯には、上位表示させるなんて設定も可能です。
このように、時間軸で予算の掛け方を検討することで、パフォーマンスの改善んをしていく事が出来ます。
この時間軸での改善について、なにも「24時間」で検討する事はありません。
1週間のあいだで検討してみるとか、1ヶ月ごとの日別レポートを数ヶ月分出してみて、月の始めや中ごろ、月末とパフォーマンスを比較してみるのも良いと思います。
また、長くリスティング広告を運用しているのであれば、半年間、1年間と期間を伸ばして検証してみると、時間軸の中でどの部分がパフォーマンスが高く、どこが低いのか見えてくることもありますので、そこから予算配分を検討する事で、広告予算をさらに有意義に使う事が出来るようになりますよね。
ある一定の時間軸内でパフォーマンスを検証する時に、その期間内に何も施策をしていないという事も無いと思いますので、必ずしも同条件ではなく、適正に判断が出来ないという事もありますが、その時間軸のパフォーマンスの変化の中から、「なぜパフォーマンスが上がったのか、下がったのか」をきちんと考え、それが時間に起因しているとわかれば、そこは予算の掛け方を検討するポイントになるのではないかと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智