ターゲットユーザーはウェブサイト全体を見て総合的に判断している
リスティング広告は運用型広告と言われる広告で、広告出稿したら出しっぱなしではなく、その後、出てくる結果から問題点をあぶり出し、改善をしていくことで、より高いパフォーマンスを得ることが出来る広告ですよね。
なので、リスティング広告の運用担当者は、日々、効果を測定しアカウントの改善を繰り返しおこなっているのだと思いますが、アカウントの改善だけでは弊害が出る恐れもあります。
例えば、最初にリスティング広告を導入したころはあまり成果も上げられずに困っていましたが、試行錯誤しながらリスティング広告のアカウントを改善して、ある程度成果を上げることが出来るようになったとします。
本来ならば、もう少しパフォーマンスの高い集客が出来るはずなのに、「リスティング広告のアカウントを改善する」という運用だけで、形になってきてしまったから、これはこれで良し、となってしまった、など。
費用対効果が合い、広告主自身がそれで良いというのであれば、誰も文句は言えませんが、例えば”リスティング広告以外の部分を改善したならば、もっと質が高く、数多く集客が出来たかもしれない”のに、リスティング広告での、ある意味小手先での改善で終わってしまっている可能性もあります。
本当はもっと違う所に問題があったかもしれないのに、リスティング広告で少しだけ改善をしてしまった結果、その問題にすら気が付けずにいるというのは非常にもったいない事ですよね。
リスティング広告を出稿する時に、とにかく「リスティング広告が命だ!」と考え、リスティング広告の成否が、イコール集客の成否と思ってしまう方もいらっしゃいますが、リスティング広告はそんなに万能なものではありません。
あくまでもユーザーは検索をしたキーワードから広告文を含めて訪れたウェブサイト全体を総合的に判断して、購入やお問い合わせなどのアクションを起こします。
もし、集客がうまくいっていないと思ったならば、リスティング広告の改善をしていく事はもちろん、広告のリンク先ページ(ランディングページ)や入力フォーム、またはウェブサイト全体に問題点が無いのかどうか検討する事も非常に大切です。
集客がうまくいっているというのであれば、特に気にする必要もないのかもしれませんが、うまくいっている時は「なぜうまくいっているのか?」を考えておくことも非常に大切なことなのではないかと思います。
ユーザーは広告の部分を含めて、ウェブサイト全体を見て総合的に判断しているという事を意識することで、施策の幅も広がり、出来る事も増えますので、その点は意識しておいたほうがいいと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智