コンバージョンのデータの取り方を考えることでさらなる改善につなげる
リスティング広告の機能の一つに「コンバージョン測定機能」があります。
コンバージョン測定機能とは、リスティング広告の効果を測る機能の事で、例えば、「お問い合わせありがとうございました」と表示されるお問い合わせ完了ページにコンバージョンタグを設置すると、どのキーワードから、どの広告文から、どのリンク先ページから、何時に、どこから、どのデバイスで、そのページに至ったのかを計測する事が出来ます。
このコンバージョンを計測していき、データとして溜めていく事で、リスティング広告内で無駄なものは省いていき、効果的なものに対してはその効果をさらに伸ばすべく施策を繰り返しおこなっていく事で、費用対効果を高めていくための改善をしていく事が出来ます。
なのでリスティング広告でのコンバージョン測定というのは、より効果を高めていくための改善をしていくためになくてはならないものなのですが、このコンバージョン測定機能を”どのように使うか”考えていく事で、より効果的な改善へのデータを取得する事が出来るケースがあります。
コンバージョンタグの設置場所について、上記に書いたように「お問い合わせ完了ページ」だったり、ECサイトであれば「購入完了ページ」だったりと、そのウェブサイトのゴールに対して設置をすると考えるのが一般的ですが、必ずしもそうしなければいけないわけではありません。
例えば、商品を購入してくれるユーザーが絶対に見るようなページに対してコンバージョンを設置したり、深く情報を知りたいと思ったユーザーしたクリックしないであろうテキストリンクのリンク先ページにコンバージョンを設置したりと、ウェブサイトのゴールページ以外のページにコンバージョンを設置する事と、「購入に近いユーザーが多いキーワードはどれか」とか、「深く興味関心を示しているユーザーが検索に使うキーワードはどれか」などと、検証していく事が出来ます。
コンバージョン測定機能というのは、「広告の効果を測る機能」であると同時に、「広告の効果を伸ばすためのデータの一つ」であるとも考えられます。
「広告の効果を伸ばすためのデータだ」と考えるならば、ゴールページではなく、ユーザーから見てキーとなるページやフックとなるページに対してコンバージョンタグを設置し、そこのデータを拾っていく事も非常に大切なデータになっていきますよね。
他にも、”ウェブサイトの構造上、通常のコンバージョンが計測出来ない”とか、”実店舗の来店促進用にリスティング広告を使っているからコンバージョンが計測出来ない”なんて場合にも、「じゃあコンバージョンは計測しない」というのではなく、どこかしらにコンバージョンタグを設置し、そのデータを収集していくだけでもその後の改善施策が大きく変わってきますので、コンバージョンの設置の仕方を考えるのはとても有効な手段の一つになります。
コンバージョンのデータの取り方を考えることで、今までよりもさらに改善が捗るデータが取れるようになる事もありますので、一度考えてみるのもよいのではないかと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智