デバイス別の検索クエリの違いを施策に反映させる
ここ数年でスマートフォンでの検索数が増え、今ではウェブサイトへの訪問するユーザーの数がPCよりもスマートフォンのほうが多いという方も結構いらっしゃると思います。
私も、様々なウェブサイトの数値を見ていますが、スマートフォンユーザーのほうが多いというウェブサイトは多く、それに合わせてリスティング広告でも「スマートフォンユーザーに対しての施策」というのが非常に重要となっています。
中には、PCユーザーはもう気にしないで、あくまでも”スマートフォンユーザーだけに向けた”施策を展開しているところもあります。
リスティング広告におけるスマートフォン向けの施策で代表的なものは、「広告文&広告のリンク先ページの設定」や「スマートフォンの入札調整率」だと思います。
「広告文&広告のリンク先ページの設定」は、同じ広告グループに設定したキーワードでもスマートフォンユーザーには専用の広告文を優先して出す設定をする事が出来ますので、その機能を使い、広告文の出し分けや、広告のリンク先URLもスマートフォン用に最適化されたページを設定する事で使いやすくし、コンバージョンに繋げていくという方法です。
また「スマートフォンの入札調整率」はスマートフォンユーザー向けに「+300%~-100」までキーワードの入札価格を調整できる設定です。
この設定で、特定のキーワードや広告グループでスマートフォンユーザーに対してより多く広告を見せていきたい場合には入札調整率を上げて出すことで、より多くの接触機会を得ることが出来、逆にスマートフォンユーザーには広告だ出さない、という場合には-100%としておけば、出すことは出来なくなります。
このように、スマートフォンユーザー向けの施策は色々とありますが、その中に、「兼sなくクエリの違いを施策に活かす」という方法もありますよね。
多分、皆さんも経験されていると思いますが、PCで検索をするときと、スマートフォンで検索をするときとでは、いろいろな部分で違いがあると思いますが、検索窓に入れるキーワードもPCのそれとは違う事がありますよね。
スペースの入れ方だったり、入力補助に大きく頼っていたり、音声で検索したり・・・。
このような違いは、リスティング広告を運用していれば、レポート機能の「検索クエリ」の中で確認する事が出来ます。
Yahoo!広告であれば、レポート内の「検索クエリレポート」で、表示切替で「デバイス」を選択すると、検索クエリがデバイス別になったレポートを作ることが出来ますし、Google広告であれば、レポートをダウンロードする際に「分割項目」で「デバイス」を選択すれば、同じように確認する事が出来ます。
業種や業態によってはあまり違いの出ないものもありますが、PCとスマートフォンで検索クエリに大きな違いや傾向が出ることがあります。
また検索クエリから、「どこで、どんな状況で、どんな理由で検索したのか」がわかる事もありますので、そういう事を読み取ることが出来れば、PC、スマートフォンとそれぞれに新たな施策を考える事が出来るかもしれませんよね。
現在、スマートフォンユーザーへの広告配信は無視することは出来ない状況で、「PCユーザーのおまけだ」なんて思っていたら痛い目に遭います。
PCユーザーに対しても、スマートフォンユーザーに対しても、それぞれ適切な広告を配信していく事が、今後より求められていくのではないかと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智