集計するデータの期間はどれくらいが最適か?
たまに、「データを集計する作業はどれくらいの頻度でおこなうのがベストですか?」と聞かれることがあります。
このブログでも以前にデータ集計する期間については何度か書かせていただいていますが、これからリスティング広告を導入しよう!と考えている方からすると、「リスティング広告は運用型広告だ!」なんて言われていますし、「データが命だ!」とか「データ分析して施策に反映させるんだ!」など色々と聞いていると思いますので、そのデータを集計する頻度を気にされているのだと思います。
このデータを集計する頻度については、扱っている商品やサービス、広告予算や”何をゴールとしているか”とか、リスティング広告の運用の方向性や考え方など、様々な要因で変わってきますので、一概には言えません。
「毎日データを集計しています」という方もいらっしゃいますし、集計はしないまでも、私のようにほぼ専業でリスティング広告の運用をしている人や、社内の担当者の方などは、毎日数値を確認していますよね。
私は、リスティング広告は手を掛けたら掛けた分、必ずリターンがあると信じていますので、毎日データを集計する、または毎日数値を確認するという事自体、とても良い事だと思います。
ですが、そこで気をつけなければいけない事が一つあります。
それは、「毎日の集計データではわからないことがある」という事。
「毎日毎日が勝負だ!」といった感じで、日々何件もコンバージョンが取れているアカウントを運用をされているのであれば、前日の施策と施策前後を比較し、改善をしていけば、それでいいかもしれません。
ですが、コンバージョンは毎日獲得出来ていない、というものや、1日のクリック数が極端に少ないアカウントとかもありますよね。
そういったアカウントの場合、毎日データ集計してもあまり意味が無く、ある程度、データの母数が溜まるくらいの期間は必要となってきます。
例えばですけど、コンバージョン率10%の、とても効率の良いキーワードがあったとします。
ただ、そのキーワードはどんなに頑張っても1日3クリックしかなかったとしたら、1件コンバージョンが発生するまでに、3、4日はかかることになりますよね。
そんな時に「昨日も一昨日もコンバージョンになってないからこのキーワードはダメだ!」と判断してしまったとしたら、それはすごくもったいないことですよね。
これはすごく極端な例ですし、この場合、もっと根本的に改善が必要な気もしますが、極端に言えばこういう事です。
なので、最初に書いたとおり、データ集計の頻度は、”時と場合による”としかお答えできません。
ここまで読んで「コンバージョンが毎日バンバン発生しているアカウントは毎日データ集計するのがいいんだよね?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、これも実は必ずしも正解ではありません。
「毎日見る/確認する」ということは大切な事ですが、それとは別に少し長めの期間のデータだからわかる事も多々あります。
「月を通したデータ」だとか、「曜日別のパフォーマンスデータ」とか。
あとはそれぞれのデータの母数が小さくなってしまう、例えば「地域別のデータ」だとか。
そういったものは母数が多ければ多いほど正確な数値になりやすいと思いますので、1日1日のデータよりも、2週間とか1ヶ月とか、場合によっては半年、1年とかでも良いと思います。
データ集計をする期間について、これ、という決まりはありませんので、取得したいデータに合わせて最適な期間でデータ集計すること出来ると良いと思いますよ。
株式会社アイエムシー 大塚雅智