Google広告 ラベル機能の様々な活用法
リスティング広告には広告のターゲティングに関する機能や、広告をさらに効果的にする広告表示オプションの機能、レポーティングに関する機能など、広告運用を楽にする、または便利にする様々な機能があります。
Yahoo!広告、Google広告と両方とも同じような機能がある場合もありますが、中にはどちらか片方しか持っていない機能もあり、それにより使い勝手が変わってきたりすることもありますよね。
そういった機能の一つに、「ラベル機能」があります。
このラベル機能、Yahoo!広告にはなく、Google広告にしかない機能な為か使っていないという方も多くいるようですが、使ってみるとかなり便利な機能です。
Google広告のラベル機能とは、キーワードや広告文、広告グループなどにラベル(しるし)を付けておく事が出来る機能です。
それだけ聞くと「なんだそれは、別に便利でもなんでもないじゃん」なんて思うかもしれませんが、例えば、何かテストをおこなう時など、特定のキーワードに対して「しるし」を付けたい時などありますよね。
品質スコアの低いキーワードを改善したい場合、品質スコアが3以下のキーワードに「品質スコア3以下」なんてラベルを付けておき、あとは好きなように改善をしてある程度の期間空けてみると、品質スコア3のラベルのついているキーワードの中に、品質スコアが4とか5とかになっているものが出てきたりします。
品質スコアはデータを残しておかない限り、過去に遡って確認する事が出来ませんので、このようにラベルを付けておくと非常に楽に品質スコアの改善を確認する事が出来ます。
また、ある一定期間コンバージョン率の高かったキーワードやあるキャンペーンで効果の高かった広告文などにラベルを付けておくと、その後の施策の結果でコンバージョン率の高かったキーワードがどうなったのか、効果の高かった広告文がどうなったのかあどと色々と確認する事が出来ます。
コンバージョン率の高いキーワードや効果の高い広告文は、品質スコアと違い、過去の遡ってデータを確認すれば見ることは可能ですが、いちいちデータの期間を絞り込んで過去の数字を見にいかなくても済むというのは、かなりの時間短縮になります。
またラベルは「そのラベルごとに数字を比較できる」という使い方も出来ます。
例えば、広告グループやキャンペーンを跨いで同じ広告文を使った場合や、同じ広告文でなくても、訴求するポイントが同じ複数の広告文などに対して一緒のラベルを付けていくことが出来ます。
価格訴求の広告文には「価格訴求の広告文」、価値を訴求した広告文には「価値訴求の広告文」というように複数の広告文にそれぞれのラベルを付け、そのラベルごとにデータを集計すると、価格と価値でどちらに訴求した広告文がパフォーマンスが高かったか、といったデータを出すことが出来ます。
上記の広告文の例でも、キャンペーン横断で、広告グループ横断で広告文のレポートを作り、そこからそれぞれグループ分けしてせくセルで計算して・・・と、ラベルを付けなくても訴求ポイントごとにパフォーマンスを確認することは可能です。
ですがラベルを付けておくと、管理画面上でラベルごとの数値を比較出来ますし、もちろんですが、そのままCSVでダウンロードする事も可能ですので便利さは段違いです。
このラベル機能、無くても広告を運用する事は出来ますが、活用する事で管理するのにも、仮説を立てるのにも、改善するのにも非常に役立ちますので、活用できるようにしておいたほうがいいと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智