キーワード見積もりツールを使うときの考え方
リスティング広告をはじめるとき、または新しい切り口からキーワードや広告グループを追加するときなど
キーワード見積もりツールなどを使って、どれくらいの表示回数(インプレッション数)があるのか、クリック単価はどれくらいなのか、予測クリック数はどれくらいなのかなど調べることがあります。
1日の予測数値から、大体の月間広告費を計算するときもあると思いますが、このとき注意しなければいけない点があります。
このキーワード見積もりツールは過去、そのキーワードの実績などから計算されている数値なので、そのまま鵜呑みにしてしまうとそのキーワードの広告を開始したあと、見積もりの数字とだいぶ違うと感じることが多々あります。
なぜそのようなことが起こるのかというと、「そのキーワードと自社の商品やサービスとの距離感が違うから」だと思います。
リスティング広告を出稿する場合、ストレートに商品やサービスに直結したキーワードもあれば、使い方を提案してあげたりするような変化球のキーワードもあります。
場合にもよりますが、ストレートのキーワードであればクリック率は高めになり、変化球のキーワードであればピンときた人のみクリックするためクリック率は低めになっていきます。
そういったすべての広告表示に対する実績が見積もりとして表示されるため、見積もり段階と実際の広告運用段階とで違いが生まれてくるのです。
その他にも、広告の表示回数などは予算の設定によってかなり変わってきますし、クリック単価や掲載順位も品質スコアによってだいぶ変わってきます。
そもそもキーワード見積もりというのは効果に対しての見積もりとは違うため、あまり見積もりの数値を気にせず、大体の目安として考え、あとは実際に広告運用をはじめたあとに出てきた数値を効果ベースで改善していけることが大事なのではないかと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智