検索ボリュームとインプレッション数はイコールではない
リスティング広告を導入する時や、もっと表示回数を増やそうと、キーワードを追加したい時、または新しい切り口でリスティング広告を出していきたい時などに「キーワードプランナー(Yahoo!だとキーワードアドバイスツール)」を使う方は多いと思います。
一人で頭の中で考えることには限界があるため、こういったアイデアを補助してくれるような運用ツールというのは非常に有難いですよね。
このキーワードプランナーでキーワードを調べてみると、キーワードごとに様々な予測数値が出てきますが、その中に「検索ボリューム」というものも出てきたりしますよね。
これは”そのキーワードに対して月間どれくらいの検索数があったのか”というもので、どれくらいの検索数があるのかどうかの目安として使う事が出来ます。
リスティング広告は検索結果画面に出てくる広告なので、この検索ボリューム数がイコール広告のインプレッション数(広告の表示回数)となるのでは?と考える方もいらっしゃって、この検索ボリュームを基にそこから独自の予測値を計算し、予算を決めているという方もいらっしゃるみたいです。
ですが、「検索ボリューム」と「広告のインプレッション数」は実際にはイコールにはならず、広告のインプレッション数が検索ボリュームの数よりも増える事もあれば減る事もあり、また、かなりかけ離れた全く違う数字になる事も多々あります。
そもそも検索ボリュームとは、”そのキーワードの1ヶ月の検索数”で、過去の実績値です。
Googleのキーワードプランナーであれば、過去12ヶ月の平均値が1ヶ月の検索ボリュームとして表示され、Yahoo!のキーワードアドバイスツールの月間検索数は先月の実績値から予測した予測値が表示されています。
なのでGoogleの検索ボリュームの場合だと、12ヶ月の平均なので季節性のある商品や商材を扱っているのであれば、その時期によってだいぶ変動があります。
Yahoo!に関しても、先月の実績値からの予測値なので、季節性のあるものは実際の数値と違った数値になると思います。(季節性も考慮されているのかもしれませんが)
また広告のインプレッション数というのは、自社の広告がそのキーワードに対して、”広告が表示された回数”の事ですが、ユーザーが検索をした時に自社の広告が表示されるかどうかというのは、その条件によってだいぶ変わりますよね。
例えばですが1日の予算を抑えていたとしたら、予算不足で広告が表示されないということは十分考えられますし、1日の予算はクリアしていても、キーワードの入札価格が低ければ広告表示機会があったのに広告が表示されない事も考えられます。
また入札価格とほぼ同じ事なのですが、品質が低くて表示機会を失っているというケースも考えられますよね。
このように、本当は広告の表示される機会があったにも関わらず広告が表示されないという事も十分あり得ますので、検索ボリュームと広告のインプレッション数を同じように考えていく事は出来ません。
広告が表示されない、ということと逆のパターンとして、”検索ボリューム以上に広告が表示される”という事もあり得ます。
検索ボリュームの数値は、そのキーワードの「完全一致」の検索数なので、キーワードを「部分一致」で設定していた場合、検索ボリュームの数よりも広告のインプレッション数のほうが多くなる可能性があります。
上記のような理由から、検索ボリューム=広告のインプレッション数にはならず、場合によってはかなりかけ離れた数字にもなります。
なので、検索ボリュームを確認する時はあくまでも参考値として確認し、広告のインプレッション数との相違を認識したうえで、広告の想定をおこなうと良いと思いますよ。
株式会社アイエムシー 大塚雅智
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