Yahoo!広告 地域別レポートの「その他」という地域
リスティング広告は広告の配信結果やその効果を様々なデータとして出力する事が出来ます。
そのデータを、リスティング広告の効果をより良いものに改善していくために使う事もあれば、マーケティングデータとして活用したりすることも出来るので、非常に有用ですよね。
例えば、コンバージョン率の高い部分や1件あたりの獲得コストが低い部分に絞り込んで改善する際や、または、”どこにターゲットユーザーが多くいるのか?”というようなデータを調べるために、「地域別レポート」を活用される方もいらっしゃると思います。
この地域別レポート、地域配信の設定をしていなくても取得する事が出来ますが、日本全国に広告を配信する設定にしていた場合、都道府県別で、それぞれ広告の表示回数やクリック数からコンバージョン数などの数値を取得する事が出来ます。
このデータから色々と読み取って、改善をしていきたいところですが、Yahoo!広告で、この地域別レポートを取得し確認してみると、都道府県名の中に「その他」という地域名が入っていることがあります。
Yahoo!広告のヘルプを見てみると、この地域名の「その他」とは、日本国外という意味ではなく、地域を特定できる情報が取得できない場合、レポート上には「その他」で表示されますとの事。
ちなみに、この地域別レポートの地域の判定方法は、「IPアドレス」や「検索クエリーに含まれる地域情報」など、地域を特定できる情報を基に地域別のパフォーマンスデータを表示しますと説明があります。
つまり、上記の地域判定方法では判定できない地域については、「その他」として計測されるという事のようです。
もちろん設定方法やターゲティングの設定、扱っている商材やサービスなどでかなり変わると思いますが、特別な地域ターゲティングをしていないアカウント、複数で「その他」の割合を調べてみると、広告の表示回数やクリック数で全体の1%~2.5%くらいが地域名「その他」になっていました。
この地域別のレポートですが、効果の低い地域への広告配信をオフにすることで費用対効果の改善も図れますし、広告の表示回数の多い地域に対してオフラインでの集客施策を展開していく、なんて事も考えていく事も出来ますが、それだけではなく、例えば、今まで地域別に施策をしてこなかった方は、”地域別で違う広告文を出してみる”事で、その効果に変化が現れる場合もあります。
また地域別でも”入札価格の調整率”を設定する事が出来るので、比較的コンバージョンが獲れている地域では、「より多くコンバージョンを獲っていこう」と入札価格を強化したり、また逆の場面でコンバージョンが獲れていない原因が掲載順位にあったりした時には、掲載順位を上げるために入札調整率の設定をしたり、それこそ、その地域だけ別の広告文を使用する事でクリック率が上がり→品質が上がり→掲載順位が上がる事でコンバージョンに繋がっていくかもしれません。
ちょっと話は逸れましたが、地域別レポートの「その他」はただ単に判定が出来ないだけ、という事のようです。
株式会社アイエムシー 大塚雅智